春彼岸

暑い暑いと先週は 子ども達の半袖を出したりしたのですが

今日はまたダウンコートが必要な寒さ。

身体がついていかない感じがします




明日はお彼岸の法話会をお勤めさせていただきます

冷たい雨のお彼岸法要となりそうですが

どうぞお誘い合わせてお参りくださいませ

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  《 春のお彼岸法話会 》

   3 月 21 日 (水)  13 時 30 分 より 15 時 30 分 頃まで
  
   ご法話    住職  西 村 信 也                   









この冬は本屋さんに山積みされている

『 君たちはどう生きるか 』という本が販売部数250万部突破と聞いて

驚いてまた読み返しました

「 最近の若者は・・・ 」なんて年寄りの枕詞は使えません

今も昔も若者の心は柔らかく強い

いえいえ、これを再び読んでいる 昔若かった我々もまだ




その目で本屋さんの本を眺めていましたら

表紙に スタジオジブリの『崖の上のポニョ』に出てきた宗助ちゃんのような男の子を描いてある

『 兎の眼 』という本を見つけました

昔 『天の瞳』と共に 私が小学校の先生になりたい!と思ったきっかけの本でした

表紙の絵の男の子は主人公の鉄三ちゃん 描いた人はやはり元ジブリの近藤さんでした

現代風の文庫本になったその本を買って帰って 

早速 住職に

「 これこれ! この本に出てくる鉄三ちゃんがあなたによく似ているのよ!

  感性が人とちょっと違う所が。  

  人に怒る所も 赦す所も 信用する所も もう!そっくりなのよ!

  読んで見て! いいから! 絶対いいから! 」



そう言って勧めてみても このお方 

勧められて直ぐに飛びつかないのは分かっていましたから

机の上や パソコンの横 枕元 等々の目にはいる所に置いておくことどれくらいだったでしょうか ある日



住職「 おい! お前はこれ、この兎の眼って何のことを言っているかわかって

  俺にこれを読めって勧めたのか? 」


私  「 え・・・? 兎の眼って鉄三ちゃんやら足立先生たちのような眼のことでしょう?」


住職「 お前は、これだから・・・ せっかく良いところまで行っていても掴めないのはそこぞ 」


住職「 この著者の灰谷健次郎が言っている兎の眼は善財童子の眼差しのことじゃないか!

    善財童子というのはな、『華厳経』の入法界品にでてくる子供のことで

    文殊菩薩のご法話を聴いて自分も悟りを求める菩薩の道を歩みたいと思ったのさ。

    文殊菩薩は功徳雲というお坊さんを訪ねなさいと言われて、善財童子の求道の旅が始

    まる。最終的には53人の善知識(悟りに導く人)を訪ねるのだけれど(これが東海

    道五十三次の起源)面白いのはこの53人は決して高僧ばかりではないんだ。

    残忍な国王や 自分を誘惑してくる遊女だったり・・・・・・・・・・・・・ 」



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この本を読んだ若い頃、善財童子が何なのか全く興味が無かった私は

そこの所はすっ飛ばかしてストーリーを追っただけだったようです

住職のおかげで 数十年ぶりに作者の込めた 人の悲しみ喜び苦しみ願い共感が

自分が歩いて来た景色と重なって より彩り深く感じられるようになりました

親鸞聖人のお書きくださった教行信証の最後にも華厳経からの引用があることも教えていただき、私には今までは書かれた言葉が 文字にしか見えていなかったものが
書かれた言葉が声になって聴こえてくるようです

明日はこの事にも触れながらご法話いただけると思います

たのしみです

是非みなさまもご一緒に お彼岸のご縁にあわせていただきましょう





明日は雨と寒さでお足もとが悪くなると思われますが

どうぞ どうぞお気をつけてお参りくださいませ   

楽しみにお待ち申し上げます


                           なもあみだぶつ




# by shinwoyorokobu73 | 2018-03-20 22:36 | 行事 | Comments(0)

春を待つ間に

梅の香はやや過ぎつつ 桃花待たれる季節です

寒さは相変わらずですが いかがお過ごしでしょうか


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忙しいという言葉は使いたくないのですが

今年に入ってバタバタと別れが続いたりして

寂しさで 余計に寒さが身に沁むこの頃です



こんな季節ですし 

以前から友人と温めていたことをやろうか、と

『 お灸の会 』を開くことにいたしました




急ですが

久しぶりの更新にもかかわらず

このブログを見てくださって参加しようとお思いの方は

どうぞどうぞご連絡の上 ご参加くださいませ


 『 お灸の会 』

  場 所  西 法 寺 本 堂

  日 時  2 月 25 日 (日) 13 時 半 ~ 15 時 半 頃

  講 師  水村鍼灸院院長  水 村 あ や

  参加費  500円 ( お灸と資料代 )

  *お灸の効用説明、お灸体験をします
   体験も行いますから 腕は肘から下 足は太ももの真ん中あたりから下が
   ゆったりと出せる物が良いと思います



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一生のお付き合いの我が体

大切に付き合ってまいりましょう



                                 なもあみだぶつ











# by shinwoyorokobu73 | 2018-02-22 21:25 | 季節 | Comments(0)

本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます

皆さま 寒中お見舞い申し上げます

大分寒いのにも慣れてきましたが 朝起きるのがつらい時があります

皆さまは いかがお過ごしでしょう




初法座である元旦会には

年の初めに ようこそ たくさんお参りくださいました


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今年も元旦会はぽかぽか日和で おかげさまで良い年の初め

ここに集う皆さんは 世代性別 住むところ いろいろな皆さん



「 仏法が問題にするのは 人生のハウツーでは無いんですよ

  ハウツーの話しだったら 建て前だけ繕っていたら良い話しで

  ここで問題にするのは 私の本音

  この私が苦を感じるのは 本音と建て前に矛盾が生じる時です

  ~・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  」


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まだ学校を卒業したてだった彼は

他県に就職して結婚して もうお父さんになられました

きれいな奥さんと生まれたてのつるつるピカピカの赤ちゃんを連れてお参りです。

親として初めてのご法話に

ご夫婦真剣に聴き入っておられて何だかまぶしいくらい



向こうには ご夫婦共に
慣れない おじいちゃん おばあちゃんという立場に 
照れながらも うれしそうなお顔が




「 今月が出産予定日なんです 」という
期待と嬉しさとで光り輝く別の妊婦さんもお参りで
お腹の赤ちゃんもお聴聞です
お腹から出て来てお顔を見るのがたのしみですよ!




いつもお参りの小学生K君は
「 長すぎる~ 」とパパとママの間でグダグダになっていましたけど
元旦から偉かったねぇ
お兄ちゃんは真面目に聴いていたけど
そろそろわかることもあったでしょうね
ようこそ ようこそ




腰が悪くなったり 足が悪くなったり 骨折したり
10年前はピンピン元気だった方々が
最近 あれ?と思うことが重なって
よく考えると
私も初めて中耳炎にかかって痛い思いもしているし
みんな揃って10年年を重ねたんだなぁと実感しています
「 ああ、そういうことか 」と感じることが増えています
目で見て見えていなかったことが多かったんだと
驚いています




小さいころからご法座を見ていて

「 あの爺ちゃん ご法話 ちゃんと聴いとるんやろうか 」

と思っていたのですが

今は

「 ああ、あの爺ちゃん婆ちゃん達はちゃんと受け止めておられただろう 」

と思います

年を重ねたらどうなるかを あの姿で教えてくださっていたのだと思います

この度の元旦会のご縁に ご一緒した子供たちも

いつか この数々の背中を思い出しながら 「 ああ、そうか 」

と思い出すことがあるかもしれませんね










いつも以上に熱いご法座となって

住職のご法話にも力が入りました  

住職が話していた

『 ウーマンラッシュアワー 』のユーチューブ見てみてくださいね

「 ようこそ!福井県へ! 」を大口開けて笑って見ていると

「 お前のことだ!! 」にドキリとします

他人のことを笑う我が姿に いつも舐めて生きておることを知らされます

『 かかる者 』 であることを知らされます






今年もこの私の本音の所を問題にして

ご縁をいただいて味わいを深めてまいりましょう






笑い喜びはもちろんのこと 苦も 涙も引き受けて味わうことができたなら

今年もよい一年になるに違いない!

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます               なもあみだぶつ


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# by shinwoyorokobu73 | 2018-01-19 22:00 | Comments(0)

今年もありがとうございました

忙しい月の終わりです

シンちゃんの風邪に始まって トモちゃんの扁桃腺からの熱

私も移されてしまいました

自分の風邪を誤魔化しごまかし 年の瀬の仕事をかたずけていましたら

ついに体が赤信号を出して来て 

生まれて初めて中耳炎になってしまいました

微熱を我慢して夕飯の片づけを始めた途端に耳が「 キ~ン 」と

聞こえが悪くなってしまいました

最後の最後・・・トホホ・・・

体力が落ちて来たなぁと感じることしきりの一年でした



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暮れの1~2週間というのは

毎年とても珍しいお客様が見えていたのですが

今年は珍しいお客様はありませんでした




その代わりのように

ご家族を亡くされて大分経つお方々がゆっくりご挨拶に見えてくださって

「 あれから13年ですねぇ 」なんて言いながら 

どの方も 亡くしたご主人の事や

娘さんの事 息子さんの事 奥さまの事を

思い出すともなくなぜか ポツポツとお話し下さいました







お亡くなりになってから何年も経ったのに

奥さまに謝りたかった事があると仏さまの前で頭を下げる方やら

結婚して初めて東京に2人で出て来た時に見た 夜景を見ている彼女の横顔の事やら

誰にも話したことが無かった ご主人とケンカして前歯を折られた事やら

連れ合いを亡くされた方は みんな もう笑いながら

子どもを亡くされた方は やはり 言葉はなく






飲めば暴れたご主人に前歯を折られたことや

そうなるしかなかった その生い立ちの事を 

80歳になるまで人にずっと話さずにいた その方は

「 今までこんなこと話したこと無かったけど あ~~スッキリした! 」

そう言って 暗くなった道をポカポカしたお顔でお帰りになりました

上品に優しい姿の裏にもそんなことが刻まれていたとは・・・

人の歴史は奥深い





お子さんを亡くされた方は言葉が無くて 

それでも声にならない声を ただ感じるしか無いのですが

その胸の内は10年前とは違うはずと思いつつ 今年もその背中を見送りました





みんな 自分のご縁を受け止めて歩かないといけませんね

みんな 嬉しいも 悲しいも いただいていかないといけませんね






きのう 年賀状の写真を撮りました

「 独身の人に家族写真は残酷だよ 」という人もいらっしゃいましたが

私の友人の独身たちは

「 世の中での自分世代の位置が分かって有り難いから家族写真で送って! 」

と喜んでくれる子が多いので

毎年家族でご仏前で写ったものを送ります

7~8年前までは艶も形もゆで卵のようだったはずの自分の顔が

今年撮った写真は まるで2~3日経ったお供えのお鏡餅のよう・・・

「 これを人に送らねばならぬとは 私にとって残酷なことになってきたわ 」

心は揺れつつも これから宛名を書こうと思います









報恩講の帰りに骨折なさったHさんの腕の手術の痕を

きのう お寺にお参りなさった時に見せていただいて 

そっと 触れました

思いの外 細くて 白くて とても軽くて 

急に心細くなって 涙が出そうになりました

来年も いっしょに泣いたり笑ったりお付き合いくださいね


 






おかげ様で 今年もたくさんの出会いと経験の内に

多くのことを知らせていただきました

4回目の年女と言われて自分でびっくりするのですが

未だに知らなかったことや 改めて気がついていくことが多くて

年相応というのが全くわかりません

このような感じでございますが

宜しければ来年も どうぞお付き合いくださいませ




                                  なもあみだぶつ








# by shinwoyorokobu73 | 2017-12-31 22:50 | 季節 | Comments(2)

クリスマスに丸鶏は

寒いですね

扁桃腺肥大といわれる娘は

ここの所の冷え込みで

喉を覗くと コブのようにその左右の扁桃腺を腫らして熱を出して学校を休んでいます

皆さまはお変わりなくお過ごしでしょうか

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街に出ると 今年もあちらもこちらも

すっかりクリスマスの色と物でいっぱいです

いつも行くお店では顔なじみの店員さんに



「 西村さん クリスマスにこの丸鶏いかが?

  あ! お寺だからクリスマスディナーはダメなのかな? 」



「 いや、何がダメって決まりはないけど・・・

  子ども達が『 クリスマス みんなは楽しそうな夜を過ごすのに・・・』

  とうらめしそうに言うし、一度丸ごとの鶏をグリルして食べたいっていうからね 

  去年はここで買っていただいたのよ

  でもキリストさんのお誕生のお祝いにかこつけて

  鶏を丸ごと食べるのもね あまりいい気持ちがしなかったみたいで

  『 うちはわざわざクリスマスに丸ごと鶏を焼いて食べなくていいよ 』

  って話しになってねぇ  ごめんね 」



そう私が言うと 人の良い店員さんは



「 商売だからって こっちこそ失礼なこと言って ごめんね 」



そう言ってくれてホッとした一コマでした



『 お寺だと決まり事や自由が無くてたいへんね 』

と仰る方もいらっしゃるのですが

( これにも『 わたしって大変やろか? 暮れだというのに掃除下手だし、家族が大変じゃなかろうか? 』 と考える機会をいただきます^^ )

実は そんなことはないのです

人や空気に流されがちな私は

自分はどうするか

私はどう思うか

じっくりと考えて選んだり 一歩進んだり戻ったりが出来てありがたいのです







「 さあさあ どうするね 」

今日という日のご縁に如来の光を当てていただいて

自分の中に往生間違いなしの道しるべを見つけながらの日々

私のような者には 本当にありがたい環境なのですよ





                                  
                                 なんまんだぶ











# by shinwoyorokobu73 | 2017-12-14 16:57 | こんなこと | Comments(2)