ぽや~~っとした仕合せは

一昨日の日曜日の午後は、陽だまりの中の 『歎異抄講座』 でありました。

10人での講座。


しかし、ぽかぽかと温かいからと言って
ぬるま湯のような講座ではありませんでした。



   弥陀の本願には、老少・善悪のひとをえらばれず、ただ信心を要とすとしるべし。


   そのゆえは、罪悪深重・煩悩熾盛の衆生をたすけんがための願にまします。


   しかれば本願を信ぜんには、他の善も要にはあらず、念仏にまさるべき善なきゆえに。


   悪をもおそるべからず、弥陀の本願をさまたぐるほどの悪なきゆえにと [云々]。


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    住職 「 Hさん、今の私の話を聞いてどう思いますか? 」


    Hさん 「 ・・・・・・・・普通に考えたらちょっと逆な・・・どんな悪を行うとも、というのは変ですよねえ。」


    住職 「 変ですよねえ。 常識で考えると。 」

   
    Aさん 「 じゃあご住職、どんなに悪いことをしても南無阿弥陀仏と称えたらいいんですか? 」


    住職  「 『称えたらいい』 じゃなくて、

          『南無阿弥陀仏と称えたら仏になれるんだなと思って』 称えたらいいんです。」


    Aさん 「  え? じゃあ いいことをしても何にもならないっていうんですか? 」

    
    住職  「  はい。 なりません。 」
           


    Aさん  「 え~~、私はそれほど良いこともしてはきませんでしたけど、

            取り立てて悪いこともして生きてもいません。 それじゃだめなんですか?

            世の中にはずっと悪いことやずるいことや酷いことをして生きている人がいますけど、

            私、そんなに悪いことしてないですよ。 」

   
    
      

     Bさん  「 いや、 ここで言われているのは私と阿弥陀様のことであって、

             世間とかほかの人とかと比べて言うことじゃないと思うんですよ。 」



     

     Tさん  「 うん、そうですよね、 自分の内側を観ていくっていうか。 」 


     

     Aさん  「 いや、でもほんと、私 人のことを羨ましく思ったり妬んだりって

              あんまり無いんですよ。  みんなが好きで生きてきたの。 」


     

      Cさん  「 お幸せだったんですね。 」


     

      Aさん  「  ( ムッ ) いや、私もこの年ですから人並みには

                      一通りの苦労はしてきましたけどね。 

               じゃあご住職!浄土真宗というのは何にもしない方がいいんですか? 」



       

       住職  「  いや、 そうではありません。 

               
               『 如来大悲の恩徳は身を粉にしても報ずべし 』 ですよ。

               
               九条武子夫人が

                『 あるときは 毒薬のごと おそれつつ

                  人のなみだを ぬぐはでありけり  』  って歌っておられるけれども、 

               

               【 ぽや~っとした仕合せは 人を 最低の心境におとしこむ。 ちょうど

               麻薬のような働きを持つ。


                家庭は人に馬鹿にされるほどではない。 女として 器量はよい。貧しくはない。

               人並より増しの学歴をもっている。流行の先端を行くほど アホウではないが

               地味に貴品を身に着ける。 家屋敷小ならず。 ~~中略~~

               人間は己の持ち場を守って  平和であるべきだと  

               自分もまじめである  つもりでいる。  どこの馬鹿者が  不幸に泣くのか。

               泣く人はきっとどこかが  間違っているのだ。 めそめそと不幸になくなんて

               いやらしい。 泣く人は大嫌い。

                そうして  人の涙を  毒薬を見るほど  きらっていたけれど  自分自身が

               せんすべなく  不幸に立ち  夜がな日がな  涙にくれることになって

               涙とは  こんなものか  と知れた。 今日では  涙する人あらば  寄り添って

               自分のハンカチで  拭いてやります。  涙をおそれた頃の  恥ずかしや。

               不幸が私を鍛えました  と。  ( 深川倫雄法話会報抄 より ) 】



             仏教の目指すところは執着を離れるということですよ。

             でも、 『念仏すればお浄土へ間違いなく生まれさせていただける』 と言って

             浄土へ今行きたいと思いますか? ( Tさん二人は首を横にぶるんぶるん。 )

             私も思わんねえ、 どうにもならんのが自分の内側に居るわけです。

             本当にいいことも悪いこともようわからん私がね。 



             そうすると、 さっきお話しした弥陀如来の誓願の船にこの私の内側丸ごと

             乗るか乗らんか、ただそれだけになる。  」

             



           Aさん 「 ・・・・・・・・・・・・・ん~~!    難しい~~!  私 わかんない!! 」      
                

                      ~~ 領解は続く ~~
      

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       こんな 白熱教室ならぬ白熱講座となっています。 ( とてもエキサイティングです )




       歎異抄は7百年以上前の 親鸞というお坊様と 唯円というお坊様の本音の本音トークです。

       

       変わって今の私たちの日常は本音で生きているでしょうか。

       安心して本音が出せるでしょうか。

      

       
       電車の中釣り広告に
       
       
      

       『 銀行で出世したかったら 隣のやつを信じるな 』 と書いてありました。

        これ、本当なら半沢直樹の世界は現実ですね。


       ・・・・・・・・・・・本音、言うのは勇気がいります。




      
       中学生でも 「 空気読めよ。」 と言います。

       空気、 ばっかり読んでいたら『私』の本音が何なんだかわかんなくならない?

       空気、 ばっかり読んでたら『私』がホントにやりたいことが何だかわかんなくならない?



      



       親鸞様は本当だと思うことを突き詰めていかれて流罪に合われました。

          
      しかし、そんな人並み以上のご苦労を経験なさりながら、
      その時代平均寿命が40年かそこらであったのに かの人は90年も生きられました。

      
      きっとノーストレスの人生だったのでしょう。   何故か?



      ≪  悪を転じて徳となす正智。 ≫


      歎異抄を学ぶ醍醐味は、ここにあるようです。
      

      


      

      そこで、そんな方の見つけられた人生の答えをこうやって

      年齢40代から80代までの幅広い仲間で 「 なんでだ!?」 

      と読んで意見し合うことは、

      この上なく力強くて、解放されていく時間に思います。



                    

                                          なもあみだぶつ



                        



  
by shinwoyorokobu73 | 2013-10-29 11:00 | Comments(0)
<< 静かに座る時 ホッと一息。 >>