お彼岸法話会、 とても心地良い風の吹く土曜日に とてもありがたいご法話をお聞かせ頂くことができました。 17~18年前、 わたしが京都でお得度を受けた時、 その話合い法座の中で こんな質問がありました。 「 あなたの目の前に今にも臨終を迎えようかという方がいる時、 あなたは僧侶としてどのような言葉をその方にかけますか? 」 自分が死ぬことなど想像もできない年頃の事、 自分だったらどう言ってほしいか? 真剣に考えました。 わたしは死ぬことの何をこんなに怖がっているんだろう? わたしが怖いと思うのは、 わたしが死にたくないと思うのは、 死ぬ前のあの空気が吸いたいけど足りなくなる不安? 体の耐えられない痛さ? その後に何があるのか想像できない不安? ひとりで往かなくてはいけない不安? ひとりぼっちを実感する不安? ・・・・・・・か? それなら、 「 わたしは、その人の手をとって、 『もうじきお浄土に生まれさせてもらいますよ。 だいじょうぶ。 わたしも、あなたの大事な方たちも必ず往きますからね。 だいじょうぶよ。』 」 と言うだろうと言った。( そうしか言えなかった) 阿部先生はこの度のご法話で、 人間は心電図がピーーーーーーーと脈打たなくなっても 耳だけはしばらく聞こえている、と仰った。 ( 人間には機械では測ることができない何かもあるのだろう。) ピーーーーーーーーと成ったそのときは 「 長い間お疲れ様でしたね。 もうすぐお浄土に生まれさせてもらいますよ。 わたしも必ず往きますからね。 なまんだぶ、なまんだぶ、 なまんだぶ。 みんな一緒のお浄土に生まれますからね。 お浄土があってよかったねえ。 」 大切な方の耳元でそう言ってあげてくださいね、と仰った。 お参りのみなさんも うん、うん、と大きくうなづいておられた。 安心の空気が広がったひと時でありました。 この度のお彼岸法話会には いつぞやの17歳の青年もお聴聞くださいました。 「 自分にはまだ 老い は実感できないことだけれども、 たくさんうなづけることがありました。」 と素直なご感想をいただきました。 今回は名前をちゃんと聞きましたよ。 そして、いつもよりも大変豪華なお花をお供えできましたのは、 お花屋さんからのお布施でございます。 本堂に入って早々に 「 まあ!お花がきれいに活かってますねえ! 」 の声があちこちから。 お花は阿弥陀様のお慈悲のはたらきを現わすと言いますが、 改めてお荘厳の大切さを感じました。 みなさま昼間はまだまだ暑い中をお車やバス 電車で と ようこそお参りくださいました。 阿部先生、お参りのみなさま、よい時間をありがとうございました。 なもあみだぶつ
by shinwoyorokobu73
| 2012-09-19 00:33
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