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年を『とる』ってなに?

         
             「 まあ~、よ~く眠っていること。
                  な~んにも悩みなんか無い顔ですよねえ~。」と

     ご門徒の皆さんが赤ちゃんのお祝いと顔を見に来て下さっておっしゃいます。

             自分でご飯も作れず、食べることもできず、

          おしっこもウンチも出しっぱなしできれいにしてもらい、

            早く早くとおおいばりでおぎゃあおぎゃあと催促。

            それで皆からかわいい、かわいいと言ってもらい
            ホンワカしあわせな気持ちにさせるのですから
       ほんとに赤ん坊というのは仏さまみたいな顔をした 不思議な存在です。

  
年を『とる』ってなに?_a0204371_22211653.jpg


            ついこの間までそんな赤ちゃんだったトモちゃんが
               最近は頭痛がするような質問をします。

              先日もテレビで延命治療の映像のお年寄りの
          管につながれ、口を開けたまま横になっておられる姿を見て、

            「 お母さん、なんでこんなになっちゃったの? 」

                    と聞いて来ます。

      わたし   「 年をとったら誰でも病気になるのよ。年をとったからよ。」


      トモ    「 へえ~、この人としを食べちゃったんだ。 」

      わたし   「 食べる???・・・・・・あ、そうじゃなくて
              トモちゃんも3歳から4歳にお年がふえたでしょ?
              そんな風に年が増えることを年をとるって言うのよ。」

      トモ    「 ・・・ふ~ん、そうなんだ。 」
 
    
                   なんとなくまだ判っていない様子でした。

          わたしも言葉にするのが難しすぎてごまかしてすませることも多々です。
  
           この程度の頭で形の無いものを言葉で表現することのむずかしさ・・・


 
             悟りを開かれて晴れ々々と光輝くお顔をなさったお釈迦さまが

               お弟子からいつもと様子が違うのはなぜかと問われて、


  「 このことを言葉にすることはできない。だからこの慶びをかかえたこのまま私は涅槃に入りたい。」

      
                    とおっしゃったと聞きます。
                       

          それでもその後、多くの人々に言葉にして伝えようとして下さった。

          悟りを得ない私達を見ておられないとお思いだったのでしょうか?

        そしてその言葉を聞いた方々がまた次へ次へと言葉にして伝えてくださった。

     日々迷いや悩みで生きているわたしへ「 南無阿弥陀仏 それだけでいいんだよ 」と。

         
          
               自分に引き寄せて考えるのはおこがましいのですが、
       こどもに伝える時には「わかってね」「わかってちょうだい」って願いつつ話します。


         お釈迦さまも法然さまも親鸞さまも蓮如さまもわたしに繋がるご縁の方々も

                   そう願って伝えてくださったかと思うと

                       たった6字のこのことばが

                       心強く 温かく 感じられ、

              安心して迷ったり悩んだりして生きていける気がします。



                          なもあみだぶつ

             

              
   






       







           
  








        
             
by shinwoyorokobu73 | 2012-05-30 23:18
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