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ばれていないつもりでも

ことばの持つ力というのは、
発する人の思いやその強さというものをきちんと伝えているんじゃないか。
最近強く思うようになっています。

「もしもし~の~というものですけど、いつもお世話になっております。
 住職はいらっしゃいますか?」

よくかかる営業の電話の文句です・・・・。

もちろん住職はお世話はしていません。

もう、最初のもしもしで「うそ」で住職を出してもらおうという思いがまるみえです。

かけた人は上手くやったつもりのようなのですが。

以前は「あなたはうちの住職とお話しなさったことがあるのですか?」と聞いていましたが、
空しい結果になるので最近はそれもしなくなりました。

「なんでこんなもったいない縁にするんだろうか」いつもそう思って電話を切るのです。

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写真は昨日、来週の『タウンニュース』の原稿をとりに来ていただいたY口さん。
いつもこんな笑顔がかわいい女の子です。

彼女と、「タウンニュースって書いてる人の顔がみえるよね」という話をしました。
この紙面というのはこの辺りの方は割によくご覧になるので、いつも法話会前には載せていただいています。


「伝えよう」とするのは難しいです。

でも「伝わってしまうことは」怖いです。


タウンニュースの記事もなかなかうまく書けず「これでいいか」「これでいい」と適当に筆を置くと、どうも読む方にはバレてしまうようです。


もしかすると私の気付かない所で私の嘘やごまかしは丸見えになっているのかもしれませんね。
なので、後ろ姿で笑われないように嘘はつかないようにしているのですが・・・


いつも朝のお勤めの時
阿弥陀様のあのうっすらと開けられた目を前にすると
ぜ~んぶお見通し。どうも全部ばれているよう・・・

なにも言わずに頷いて『救うから 大丈夫』と聞こえてくるのです。

ごめんなさい。  ありがとうございます。   なもあみだぶつ

と、いつもこんな風におかげさまで安心の一日が始まるのです。
by shinwoyorokobu73 | 2011-06-25 00:53
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