「あなたの人生の解決はどのようについていらっしゃるのですか?」 7~8年前、龍谷教学会議の席でのパネリストだった宮崎幸枝先生の言葉。 いつもは住職に送られてくるその冊子に目を通すことも無かったのに、 なぜかそのときその公演記録に目が奪われました。 宮崎先生はそのときもう一人のパネリストである、 どこかの大学の先生に対してその問いをぶつけられました。 その方のどこか人ごとめいた評論ぶりに 「仏教は 私 抜きでは語れません!!」 と仰りたかったのでしょうか? ただ、私はその時その言葉に大ショックを受けました。 「人生の解決」という言葉に、この人は本気なんだ、と思いました。 おまけに生死の際に立ちあうお医者様で大病院の理事長先生、すごい!! それから数年、 わたしにも難題がふりかかりどうにも解決できず 悩みに悩んで、頭がおかしくなりそうな時期がありました。 昨年、そこでわたしは住職に言いました。 わたし 「お父さん、お医者様でお念仏を慶ぶ方はいらっしゃらないかなあ。 わたしの話を聞いていただけないかなあ。」 住職 「うう~ん そうだなあ、お医者さんねえ」 わたし 「そうだ!わたし、あの宮崎先生に相談したいんだけど。 連絡とってもらえない?」 今思えば、ほんとに悩んで頭がおかしかったのかもしれません。 が、ともかく住職が知り合いをたどってその数分後、 あの宮崎先生と電話で話をすることができ、 「明日、会いましょう。うちの近くまで来れます?」 次の日、会う事になりました。 目白駅で、初めてお会いする宮崎先生は優しいエネルギーのあふれる方でした。 日頃は仕事柄聞き役になることが多い私ですが、 気付くと3時間、吐き出すようにわたしの問題を話しました。 不思議なことに宮崎先生の前で話をしていると 自分の中で少しずつ結論がお念仏になってきます。 途中、宮崎先生の眼からポロリと涙が、 「よかったね、ななみさん。お念仏がとどいて下さっていてよかったねえ。」 なんだか宮崎先生が阿弥陀様に見えました。 「あ、そうか、ここにもう届いていて、このまなざしの中を生きているんだ。 そのまんま、願いの中を生きていればいいんだ。」 足元ばっかり気にして届いている光を忘れそうでした。 富山県の方が自分にふりかかる難題を「御難題さま」とおっしゃいますが、 まさにわたしにとってこの悩みは「御難題さま」でありました。 改めて宝物に気付かせて頂いたありがたいご縁でありました。 「10月の法話会」のご講師はこの 宮崎幸枝先生です。 先生の病院「みやざきホスピタル」は現実に「念仏のある病院」です。 (詳しくは先生の著書『お浄土があってよかったね』をご覧ください) わたしもできることならこんな病院でお浄土に参りたい。 そんな熱き念仏者のご法話を、どうぞどうぞおたのしみに。 ・ 10月2日(日) ・ 13時30分~ お勤め(みんなでお経をあげます) ・ 14時~ ご法話 (15時30分頃終了) わたしの体調もだいぶ落ち着きつつあります。 ( でも、おなかがすいてくると「おえ~っ」となりますが・・・) あしたは楽しみに皆様をお待ちしております。 きょうははりきってそうじ、そうじ!! #
by shinwoyorokobu73
| 2011-10-01 13:02
| 行事
ようやく台風15号が横浜を通過しました。
あまりの雨 風の強さにドキドキして通過を待ちました。 ある方のブログで 「寄り添えない」 と言っていらっしゃるのを読みました。 しみじみと「そうですね~」とうなずきます。 「どうか本堂の窓が割れてしまいませんように」 「どうか裏の大木が折れて屋根につきささりませんように」 「台風、早く過ぎ去って!」 わたしの所から過ぎ去ったら どこかの誰かの所へ行くのですが・・・・・ わたしの中からわたしの外をのぞいているだけです。 その方は 「 そんなわたしだからこそ、 浄土に生まれさせていただき、 どこまでも寄り添い救うことのできる 阿弥陀様のようになりたい。」 と書いておられました。 ありがたい お味わいです。 このまんまでは 恥ずかしい者ですが このまんまで 救われる このまんまで なんて ありがたい なまんだ~ぶ 写真は今月のご講師 広島より足利弘宣先生。 すてきな趣味のウクレレを うちの住職のたってのお願いでわざわざお持ちくださいました。 法話の休憩時間に歌とともに演奏。 昨年はジブリの曲でしたが、 今年はサザエさんの阿弥陀様バージョンで 和やかで楽しいご縁をいただきました。 お念仏の慶びというのは お香の香りのように広がるものですね。 #
by shinwoyorokobu73
| 2011-09-21 21:09
しばらく間が開いてしまいました。
じつはまた来年順調にいくと、 家族が増えることになりました。 4人目はぼんやりと考えてはいましたが・・・ 上の二人の時はそれほどつわりも厳しかった記憶はないのですが、 3番目の時は点滴を打ちに病院へ通いました。 今回は、吐き続ける日もあれば、動ける日もある。 きまぐれなようです。 一か月、このきまぐれと付き合わなければなりません。 外出するときは、必ずトイレを確認していないと 突然気持ちが悪くなるので困りものです。 10日のお彼岸法要では女性陣にはご報告させていただき 「まあまあ、それじゃあ引っこんで休んでなさい。」 と言って頂いて、お茶の準備やピアノ伴奏全部おまかせいたしました。 本当にありがとうございました。 「 とつきとおか 」と言いますが、 その最中は何事も長く感じられます。 「はあ~長いなあ~」と思いつつ おばちゃんママなので大切に過ごしていかなくてはと思います。 #
by shinwoyorokobu73
| 2011-09-13 10:47
年を重ねるということは、
ちょっと若い頃は、 辛いこと、怖いこと、悲しいこと、 と想像していました。 そんな所も出てはきますが、 辛いこと、怖いこと、悲しいこと、大変なこと、想像もできなかったことを 少しは経験して、 後から来る人と話ができるようになる。 「ああ~~、あるある、そんな時があったよ。」と 「大丈夫、大丈夫。」 「こうこう、こうなると思うよ。」 落ち着いて眺めて、 待つことができるようになるものなんだと思うようになりました。 最近よく住職と、 感覚が鈍くなった、とか、 物を忘れ易くなった、 とか話をします。 ものの考え方や、見方が、男女や環境でこんなに違うんだ、 ということも知らされます。 自分が思い込みの中にいることも、 話しているうちにだんだんわかってきます。 もっと年を重ねた先輩とも、 だんだん 「うん、うん。」 とうなずきあえる事が多くなりました。 年をとると、 「 楽なことも増えるんだ 」 と、中間地点でちょっとホッとしています。 写真は何か出てきそうですが、 ウォーキングで人気の近所の寺家(じげ)ふるさと村の中の池。 昔からめちゃめちゃ歩くのが速い住職が 年のおかげ(?)でゆっくり歩いてくれるようになったので 一緒に歩けるようになりました。 #
by shinwoyorokobu73
| 2011-09-03 04:27
ときどき、びっくりするような出会いというものがあります。
今日お見えになったご夫婦は、わたしの故郷のお生まれの方。 先週だったか、自転車でご主人がふらりと立ち寄られました。 聞くと佐賀出身ということ。 私 「ええ~~!わたし、佐賀からです!」 ご主人 「ほお~~、佐賀はどこね?」 私 「嬉野です。」 ご主人 「僕は鹿島よ。」 私 「高校は鹿島高校でした!!」 佐賀っぽい臭いかオーラでもでているのでしょうか? 今日は奥様まで連れてお参りくださいました。 嬉しい出会いです。(ハートマークでも付けたい気分) 鹿島のお寺さんの名前も懐かしく聞かせて頂き、 ご縁だね~としみじみいたしました。 法話会にもお参りくださるというので、 またお会いするのが楽しみです。 写真はこちらも不思議なご縁の『瑠璃門』というお店。 大切なご門徒の一人です。 住宅街の中にひっそりとあるのですが、 実はひっそりとなんかしていない、 次から次へお客さんが癒されにやってくる 母娘2人で楽しく開いていらっしゃるブティック&ギャラリー。 出会いの事等々はまた書くとして、 今日はヘルプ!とかけこみました。 なんと家のお寺で結婚式を挙げたいというお譲さんがいらしたのです。 それで、おろおろと「着付けの方知らない?」とか「準備はお手伝いを!」 なんて相談に来たのです。 「たぶん、出来る人を紹介できると思うから待ってて。」 心強いお言葉にホッ。 私は自分の結婚式の写真を引っぱり出して確認。 でも、できたばかりのこのお寺、無いものの方が多くて・・・ でも、でも、できる限りのご準備はしてさしあげたいなと思います。 #
by shinwoyorokobu73
| 2011-08-31 17:53
|
by sinwoyorokobu73 最新の記事
以前の記事
2022年 02月 2022年 01月 2021年 10月 2021年 08月 2021年 03月 2021年 02月 2020年 12月 2020年 08月 2020年 05月 2020年 02月 more... カテゴリ
フォロー中のブログ
最新のコメント
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||