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『 シュトーレン 』 が きっかけで 

急な寒さに 今年はどんな冬になるのか・・・

11月は真冬の寒さもありましたから心配しましたが

12月に入って 少しホッとする日和です

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先週住職は 広島に続き東京港区のお寺さまで行われました

芝組の 『 仏教婦人会報恩講 』 にて お取次ぎさせていただきました

行く前に 住職には 

「 あの辺りは大使館がいっぱいで

  警備の人や警察が立っていらっしゃると

  坊守さんが仰ってたから

  くれぐれも 挙動には気を付けてね 」 

と送り出しましたので、 どうやら無事に到着。

婦人会の皆さま 会所寺院のご住職さま 坊守さま

大変あたたかな雰囲気の中 お迎えいただいたということで

ありがとうございました

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先日 広島の坊守さんが住職に持たせてくださったお土産に

横浜でも よくこの時期 店先で見かける物が入っていました

電話してお聞きすると やっぱり 『 シュトーレン 』

お友達のご主人が外国出身の方で 

広島でお店を経営なさっているから そちらのお品とのことでした



このシュトーレンを 

先日の報恩講前のお掃除の後

皆でいただこうと思っていました

さて、お掃除も終わったし

「 シュトーレンをいただいたから 切りましょうね

  皆で本堂に上がってお茶といただきましょ 」

と声をかけるとHさんが

「 シュトーレンは 切らなくていいわ 

  クリスマスの頃 味わって

  私の所には毎年お友達が作って 送ってくれるの 」

小さな声で仰いました





「 ああそうか・・・ 」

Hさんは 長くドイツに駐在なさっていましたので

あちらにお友達がいらっしゃる

毎年、そのお友達は遠く日本に住むHさんご夫婦のために

クリスマス前にシュトーレンを作り 送って下さっているのでしょう

本当は

大切な方を思って作り

大切な人に贈り 共に味わうものなのだな

ああ そういうお菓子なんだ・・・







実は ずっとこの季節になると 

「 クリスマス早く終わらないかな 」

なんて内心 思ったりしていたのです

世の中は 赤と緑とキラキラに彩られて

何だかごちゃ混ぜにされるようで

私の中で

私の教えと違う教えの行事に参加する事に ちょっとばかり違和感があったのです





しかし、そうか、

私たちがお釈迦さまや親鸞聖人の誕生をよろこんで 

花を飾り お斎を作り 餅をつき みんなで小さく切って丸めてお飾りするように

異教徒の方々も同じく 

食を共にしながら 信仰を共に味わい 喜んでおられるんだ





今までも 何度もテレビやなんかで見ていて

当然 そんなことは知ってはいましたが、

『 私 』には関係ないことだったのです

しかし、広島の坊守さんや ドイツの私が会ったことの無いHさんのお友達がつながって

還相の菩薩様のように

お前には お前に似合った教えがあってよかったね

彼の教えの人は 彼の教えの人が頷く教えを 
お前と同じように慶んでおられるね

「 お前はお前 よかったね 」 と

とても大事なことを教えてくださった気がします 






住職にこのことを話すと

親鸞聖人の『 歎異抄 』と  蓮如上人の『 御文章 』を

出してきてくれました

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親鸞聖人も 蓮如上人も同じことを言っていらっしゃる・・・

ずっと昔も

私と同じ思いを持った方々が

親鸞さまや蓮如さまに教えていただかれたのでしょう。

ずっと昔からも 私はつながっていただいている

私は 鈍くさくて 実感するのはこんなに遅いのですが・・・

シュトーレンのご縁のおかげで

私も ようやくこれからは 異教のみなさんのお祝いに

心 乱れることなく 「メリークリスマス」と

12月を過ごせることでしょう








                            なもあみだぶつ































   







by shinwoyorokobu73 | 2016-12-08 20:56 | 思いがけず | Comments(0)

夏のお寺で 『 ヨガ 』 は いかが?

梅雨明け、待ち遠しい日々

じっとりとした暑さには

食欲がなかなか湧いてきません・・・

みなさまは どんな食卓を囲んでいらっしゃるのでしょう


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スライス山芋に 練り梅を添えて

茹でた小松菜とシラスには まだ小さいスダチを ジューッと絞って

なんとか さっぱりとした朝ごはんを準備して

夏バテ予防を心がけておりますが・・・




シンちゃんを車で送っては     ふう~    

朝の涼しい時間に 庭掃除をすませては   ふう~

お花を活け替えては   ふう~

お参りのみなさんを 見送っては    ふう~

お昼の準備に取り掛かっては    ふう~




オマケに どこへ行っても建物の中はエアコンで冷え冷え

スーパーは冷えすぎていて わたしは お腹がわるくなります

この時期の体調管理は 大変です 









7月に入り 中学校のお母さん達と話をしていて



「 夏休みになるし うちでヨガか何か 

  年齢関係なく 身体を動かせる

  何か できないかなぁと いつも思うのよね 」 とわたしが言うと




「  え!? お寺で そんなことやっていいの?

   じゃあ  お寺で ヨガ やる?

   やりそうな人いるんだけど  連絡していい?  」 





ひょんな会話の流れから 

直ぐに 「 やってみたい! 」 という元気な先生を紹介いただきまして

さっそく 夏バテ予防 解消! 『 ヨガ教室 』 開講の運びとなりました



         『 夏の お寺で 朝ヨガ 』


         ヨガ講師     仲栄真 良子 (なかえま りょうこ) 


         ・ 8 月   8 日  (月)    9 時 30 分 ~ 11 時 30 分

         ・ 8 月  20 日  (土)    9 時 30 分 ~ 11 時 30 分


               ※ 両日ともに定員30名 要予約 (西法寺℡045-349-7977)

         
               ※ 8 日 (月) は 小さなお子さん連れもだいじょうぶです
                 お子さんのいつも遊ぶおもちゃや 好きな絵本などあれば
                 お持ちになってください

                
               ※ 20日 (土) は 中学生以上の方
      
           


            〈 準備いただく物 〉
            
             ・ 会費   成人のみ 200円  

            ・ 動きやすい服   

            ・  ヨガマット   ( バスや電車でお見えの方は大変ですから
                          何枚かお寺にも準備します お問い合わせください )      

            ・ バスタオル、汗拭きタオル

            ・ 飲み物      ( お茶よりも 水が体に良いそうです )









最近の日本人は 「呼吸が浅い」 といわれているそうです

そういえば、わたしも普段は深呼吸しませんね・・・

同じような お心当たりの方 どうぞご一緒に ゆったりした時間を過ごしましょう




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                  ↑
                  すばらしいポーズ! 仲栄真先生



最初から わたしたちは こんなポーズはしませんからご安心を

ゆったり ゆったり だそうです




暑い時も  一日を気持ちよく つとめる 

そんな者に わたしは なりたい



                                                    なもあみだぶつ
                                                   

 





            
by shinwoyorokobu73 | 2016-07-27 11:47 | 思いがけず | Comments(0)

『 いい事 』 とは

先週は猛暑日が多く

京都にお住まいだった方が 横浜に引っ越して初めての この夏

「 京都では 『そろそろ祇園祭』 という頃に梅雨が明けてたんですけど

  関東は梅雨明けが早いんですかねぇ 」 と仰っていましたが。

今週は グズグズとした雨空。

やはり 関東の梅雨明けも祇園祭の頃になるのでしょう




先日 庭に暑すぎて木の上で涼む青大将が!

  「 怖い・・・ 」  けど珍しくてみんなでずっと眺めてしまいました

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七夕に 保育園でも幼稚園でも 小学校でも中学校でも

笹の枝に 今年もそれぞれ願い事を書いて飾りました 

シンちゃんは 「 仮面ライダーになりたい 」 と 

保育園児として オーソドックスな願い事を書き 

「 みんなを守る! 」 とはりきっています





中学校では地域のサポーターの皆さんや

PTAの保護者のみなさんのお手伝いで大きな竹が学校に持ち込まれて

中学生たちが書いた 願い事の短冊が結ばれていました





わたしが 娘の中学校で入っている コーラスの奥さんから

「 西村さんとこの高校生のお姉ちゃんってキョウちゃんって名前? 」

と訊かれました

       私     「 うん そうよ。 なんで? 」
 
  コーラス仲間   「 チオンちゃんの短冊に

               『 キョウちゃんがいいかげんに私の傘を返してくれますように』  って

                書いてあったから  」


        私     「 え・・・あの子、 ・・・・願い事 小っちゃ・・・ 」






私は コーラスに行ける日は いつも

中学校の下駄箱に靴を入れて

隣にある コミュニティーハウスの練習室にバタバタと飛び込みます

その日も 大急ぎだったので 

七夕飾りに目もくれなかったので

帰りはちょっと顔を上げて 子どもたちの願い事を 読んでみました

「 部活で充実した夏を過ごしたい 」

「 勉強で 結果を出す 」

「 家族が健康に暮らしますように 」

「 受験で希望校に合格しますように 」

「 お金持ちになりたい! 」

「 死ぬほど眠りたい 」

「 長生きしたい 」

( やはり、 チオンの願い事は小さいわ )

 


「 『 長生き 』 したいなんて書いてある 」



と私が笑って読んでいると 隣の I さん が



 「 長生きしたって ・・・いっこもいい事なんか無いのにね・・・ 」  独り言のように仰いました



わたしは 一瞬 言葉に詰まりましたが 

最近かなり疲れたご様子の彼女を見て 「 あ、そうだった 」 と思いました


 

「  『 いい事 』 ・・・ ありませんね  」 と

わたしが佐賀土産のお饅頭を渡して そう言うと

彼女は 泣きそうな顔をして笑いました





わたしより一回り年上の I さんのご実家は熊本・・・・・

この度の地震で 高齢の親御さんも被災されて 何度も熊本に帰っておられます

離れているので 余計に心配で

今は心も体もとても疲れていらっしゃるでしょう


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「  わたしは いい事があるから  だから生きているって訳じゃ無いと思うけど

   やっぱり 今生だけしか無いと思うと

   『 いい事 』 が無いと一生を 生きていたくないものやろうか? 」



ずっと I さん の言葉が気になっていたので住職に訊いてみました



「 そもそも いい事ってなんじゃろうの?  お金? 健康?

  じぶんに 都合のいい事 ってことじゃないか?


  
  『生きていたら 自分に都合のいい事 があるはずだ』 と思っているなら

  当然 そうでない状態になったら 生きている意味が感じられなくなるよなぁ  


  
  いい事があると幸せ いい事がないと不幸せ

  でも、 老いていくのは必定  病んでいくのも必定  死んでいくのも必定

  生きてこそ とか 元気なうちが花 とか思う人からしたら

  人生は絶望に向かっているとしか思えないだろうよ

  人生は 自分の都合よくはならないんだから  」

                                                



  
 
 やっぱり わたしも

 自分に 都合よいことばかり 願う者の一人だわ

 そんな わたしの口に称えさせて

 「 安心して人生を 歩め 」 と

 名前になってくださったほとけ様があり 

 おかげさまで いい事も わるい事も 道中の出来事となる

 

 普通 わるいと思われることも 

 ほとけ様が 「 安心して 」 と わたしに 指さしてくださっている方角が

 いよいよ たしかなことだと受け止める 『お育て』 と 知らされる


 

 わたしの方は なぁんも しやせんのにねぇ







                                               なんまんだぶ



                                            



  
 


 
                                               

                                               

                              

 

  

   

  

  




  


 





   

   



  
 

  

  
by shinwoyorokobu73 | 2016-07-13 18:34 | 思いがけず | Comments(0)

わかってないことが わかってないのだわ

紫陽花の花が笑う季節

早いですね

一か月が飛ぶように過ぎていく最近




静かな雨の日は 洗濯物は乾かぬものの 静かな時間ができるので

聖典学習会やら法話会の宛名を書いたりする

先日 人からいただいたアルゲリッチのCDなんかを聴きながら書くと

何だかいつもより字が上手くなった気分がしてペンのすべりもいいみたい


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シンちゃんは 外遊びが少ない雨の日でも



「 おかあさん! おれ! きょうケンケンが5回もできるようになったんだよ! 」


「  ええっ‼ ケンケンが 5回もできちゃったの⁈ すごい‼ 

   昨日は3回だったのにね‼  」


なんて  日々成長をしており 出来ることが増えていきます




住職も 東京や千葉で「聖典学習会の講師を」 と 声をいただき

お蔭様で 改めて学びなおす機会を得て

今まで学んできたことを 深めていくことができています


身体の成長は下り坂にさしかかったものの

経験と学問が一つになる よい年齢に恵まれてきたのだなぁといただいております



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今年に入って 近くの学校で お姉さま方に交じってコーラスに参加しました

私の右隣のFさんが 「 あら 『 じゅげむ 』 の楽譜忘れちゃった 」 と おっしゃいます

Fさんは私より二回り位お年が上で 足元がちょっとだけふらつかれます

私はすかさず 「 じゃあ 私のを一緒に見ましょうか 」 と

自分の楽譜をFさんに見えやすいように右に寄せて見え易くしました

でも、Fさんは まだゴソゴソと自分の鞄の中を探しておられます



すると、 私の左隣にいらしたYさんが

 「 Fさん 私の楽譜をつかってください  私は西村さんのを見せていただくから 」

とFさんに自分の楽譜を手渡しました

Fさんは ハッと顔を上げて 嬉しそうな顔で 「 ありがとう 」 と受け取られました

Yさんは私より一回り位お年が上の方




私は ハッと嬉しそうに顔を上げたFさんの顔を見て

「 ああそうか!」 と 恥ずかしくなりました




隣の人に 「 楽譜忘れちゃったから見せてね 」 と言うことは簡単な事だと思っていましたが

Fさんは 立って歌うことだけでも大変。

ましてや 人が持った楽譜を見ながら歌うことは

私が想像するよりずっと難しい事だったのです

Fさんは 若い私にそう言って楽譜を借りることが 言いづらかったのかもしれません

そして 私より一回りお姉さんのYさんには もう Fさんのそんな気持ちがわかっていらしたのです

私はにっこり笑うYさんに 「すいません」と会釈をして一緒に『じゅげむ』をコーラスしたのでした






私は 何かが出来るようになることには慣れてきましたが

何かが出来なくなることには まだまだ未熟者なのですね

私が 「こうに違いない」 分かっている と思っている事なんて 

私の側から見た片面だけなのでしょう





人の中に入って その縁の中でないと 

わかっていない自分には気が付かないことが ほんとうにたくさんあります

見えていないのに 見えている気で歩いている 頼りなさ

いつも いつも いろんな人から 教えられます 

なんまんだぶ






ここ数日のニュースに住職の学校の先輩が毎日とりあげられて

多くの方の怒りをかっておられますが

 「 頭のいい方でも わかっていないことに自分で気が付くのは 難しい事なのだろうなぁ 」 と

彼の方のテレビの険しいお顔に 頷いてしまうのでした






さて、 今月からまた 『 仏説阿弥陀経 』 を 読んでいきます

住職も準備万端 たのしみであります

初めての方も どうぞ 遠慮なくご参加くださいませ


      日時     6 月   25 日  ( 土 )    13 時  30 分  ~  15 時 
                                         
          於   西法寺



久しぶりですが 住職のパワーアップした会になれば たのしいことと思います

お待ちしております



                                                  


                                                   なもあみだぶつ


























by shinwoyorokobu73 | 2016-06-15 17:41 | 思いがけず | Comments(0)

お言葉に甘えてみると

気が付けば すっかり若葉の季節

今年も卒業と入学、それに伴う準備、4人それぞれの新学年の懇談会に授業参観にと

家庭のことでバタバタと過ごした春でした




恐縮ですがお釈迦様とお誕生日の近い私は

花祭りをお祝いするついでに ケーキを買って貰います

今年はこれに 住職から 「 侍(さむらい) 」 と言う男前な名の 真紅のバラをいただきました

普通女性には今流行りのオールドローズとかじゃないんかな?

男前な坊守にはこっちの方が似合う?






「 お母さんも大きくなったねぇ 」 とシンちゃんからは褒めてもらいました
 
  おかげさまで



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キョウちゃんの高校の入学式は ちょうど桜が満開でお天気も良く

もちろん 住職とは一緒に入学式に出られるはずもなく

私だけが朝からのんびりと バスに揺られて行ったのであります




なが~~い いつも聞く入学式の挨拶を数時間お聞きした後 終了

たくさんのご父兄が校門の 『 平成28年度 入学式 』 の看板と記念撮影され 

私たちも同じく撮影を終えてバス停へと急いだのでした





長い行列でバスに乗ると 後ろから 先ほど隣で記念撮影されていた

関西弁のおじい様とおばあ様とお孫さんらしき親子が乗ってこられました

ぎゅうぎゅう詰めでしたが私の前の優先席が二つ空いていましたから

後に見えたそのおじい様とおばあ様に 「 どうぞ 」 と席を勧めました

「 あ! こりゃあどうも 私はもう76でして 年をとると立っていられなくて

  お言葉に甘えて ありがとうございます 」

気持ちよく座っていただきました

「 〇〇や じいちゃんは お前が卒業する時は80だ それまで 元気でいないとなぁ 」  

しみじみ話しておられるのを わたしは聞いていないふりをしながらしみじみと聞いたのでした

そして 二つほど先の停留所で

「 や どうもありがとうございました どうぞ 」

と 私に席をすすめて降りて行かれました





履き慣れないヒールでバスに乗って立っていると足がズキズキ

ホッとしておじい様の後に座らせていただいて 住職に「今帰りのバスの中」だとメールを打っていました

ふと 隣の 多分同じく入学式に出席された帰りの女性が立ちあがる気配がして

顔を上げると 黒い大きなリュックを背負って 黒い大きな手提げバックを持った小さなおばあさんが

よっこらしょ といった感じでバスに乗って来られたようでした

あと 『 送信 』 を押す所まで来ていた私は 顔を上げ腰を上げるのが遅れたのです

隣の女性の気遣いに気が付いたおばあさんは

笑って  「 大丈夫ですよ 直ぐに降りますからね 」 と言われました



一つ目の停留所で降りられなかったので

「 メールなんかしててすみませんでした  やっぱりどうぞ 」 と私が席を立つと




「 いやいや ホントにいいんですよ 大丈夫 あなた達はお子さんがいらっしゃるんでしょう?

  私はもう自分が生きてるだけの気楽な身分 85になりますけど おかげさんでこの足も動きます

  子供を育てる時が一番大変ですよ はははっ 」


「  え?! 85?! いやぁ お願いですから代わってくださ~い  」 と私が頼むと




「  いや  ホントにすぐ降りるからね  お座りなさい 」 

そう言って 前に立つと私が落ち着かないと思ってか ドアの方に移動してくださいました

次の停留所で おばあさんはホントに降りられるのかしら と ドアの方を見ると

おばあさんはこちらに ニッコリお辞儀をして降りていかれました





不思議な なんとも言えず 余韻の残るご縁でした





皺の刻まれたお顔の きれいに澄んだ目のおばあさんは  

お金のある人の格好ではありませんでした

でも 全て満たされた人のお顔でした





対してその時私は ちょっと地味で上品そうに見える一張羅の紺のスーツに身を包み

本物に見える真珠のネックレスをつけて黒いヒールの靴を履いて ほほほっ と装っておりました

バスの窓に映る自分の姿を見ながら   恥ずかしいなぁ・・・ こっそりお念仏申しました






降誕会にお出でてくださる 大田先生が新聞に書いておられました



『 こころを 「 内 」   かたちを 「 外 」 とおいて考えますと

  親鸞聖人の『愚禿釥』冒頭の言葉が浮かんでまいります

  法然上人の人徳に接し、その教えに耳を傾けることによって本当の意味で

  この親鸞のこころが明らかになったということを最初に揚げられ

  
    賢者の信は、

    内は賢にして外は愚なり。

    愚禿が心は、

    内は愚にして外は賢なり。

   ( 註釈版聖典501ページ )

   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  』  






光に照らされると その姿は目によく見えます

わたしのこころは目には見えませんが 目にはみえないはたらきによって本当の相を

照らし出されることがあります

バスのご縁でおばあさんのお言葉に甘えてみましたら

思いがけず 愚鈍で滑稽なわたしの相が照らされました

ようこそ ようこそ





                                                なもあみだぶつ 
by shinwoyorokobu73 | 2016-04-27 18:22 | 思いがけず | Comments(0)

緑の季節に

若い頃 佐賀から九州自動車道を走り熊本へ行きました

今の時期のこと 緑の風に吹かれて 菊池渓谷を友達と歩きました

熊本は本当に美しい所です



全国から集まった朋と 熊本の朋と語り合い 笑いあった日が遠く思い出されます



今の様子を伺うと 言葉もありません

早く穏やかな朝が来ることを願わずにはいられません


                                                   なもあみだぶつ

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by shinwoyorokobu73 | 2016-04-20 20:02 | 思いがけず | Comments(0)

人の姿に 花の姿に

お彼岸のお説教に住職は 千葉のお寺さんに出かけており

久しぶりに ほんとうに久しぶりに午前中コーヒーをいれて

パソコンに向かっています


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桜が咲いた昨日 ひょいと持ち上げた芍薬の鉢の下

2匹の裸んぼが 「 ひゃあ! まだ寒いわよ!」 って睨んできました

ごめんなさいよ  春ですね




今年は 庭に 大好きな菜の花の種をばらまいていたのです

でも 咲いたのは2,3本だけ

それでも あの いつ見ても機嫌よくハミングしているような黄色は

本堂から眺めるたびに 私の気分をはずませてくれています

みなさんのお気に入りの春のお花は やっぱり桜でしょうか?

今年は長く楽しめそうで ありがたいですね



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これは・・・・・ 何の花だったか・・・・・ どこに何を植えたかよく覚えていないものもあり

咲いてみて 「 あ! 君だったのか 」 というのもまた楽しい




お花で 先日

お彼岸のお花を買いに花屋さんに行きました

店先にきれいな葉っぱのヒューケラやビオラが並んでいて

私は すぐにお店に入らずに あれやこれや見て楽しんでいました

すると 店の中から 「 あなたしか 今日は店番いないの?」

棘のある声が聞こえました

60代の女性でしょうか 30代位の女性の店員さんにつづけて言います

「 私 あなた嫌いなのよね  〇〇さんが居ないなら今日は受け取らないで帰るわ

  私 〇〇さんご指名だから 」


目が点になりました   

花屋さんでご指名があるなんて・・・知らなんだ

たしかに彼女、愛嬌ないけど・・・・・

面と向かって 「 あなた嫌い 」 というおばさんを初めて見ました





そんなに笑顔で愛嬌よくしてほしかったら、自分から笑わないとねぇ

あなたのその尖って不機嫌な目の方が よっぽど怖いんだけど・・・・・ 

「あなたの出て行った後の空気は嫌ですよ~~」 と おばさんを追いかけて行って絶対に言えない 私

うっすら涙目の店員の彼女と 「 ドンマイ ドンマイ 」 と笑って帰るも 

何だかゴリッとした固い気持ちが残る





菜の花も 他の花も 雨が風がお日様が 自分の思い通りにならないからといって

プッとに相手に棘を吹く なんて傲慢なことはしませんね

お日様の光も そよ風も 雨も風も 時にやって来る虫に葉を食べられても

なるまま自分の花を咲かせて生き切りますね




あの人が この人が ああじゃあないと こうじゃあないと と 他に不平不満を起こす 

起こす・・・・・ね 

ああ この私も か・・・

あの 文句言いのおばさんや 庭の菜の花は 一生補処の菩薩さまの 姿か

あっちからも こっちからも いろんな角度から照らしてくださる

春に 目を凝らしてよく見てみたら この私が見えた

    

恥ずかし 恥ずかし ありがたい 



                                                    なんまんだぶ
by shinwoyorokobu73 | 2016-03-22 12:27 | 思いがけず | Comments(0)

喜んで捨てる時には 是非

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たくさん書きたいことがあったのだけれど

先日ひょっこり訪ねて来た人が 思いがけない事を言って帰って行かれたので



「 ここには 『きしゃ箱』は無いのですか? きしゃ箱をお寺さんが置かないなんて 」 と言われました



『きしゃ箱』・・・・一瞬 何のことかわからなかったのだが

 きしゃ = 喜捨 のための箱  ということのようだった







私は 喜捨 という言葉は 人に向かって言ったことがあまり無くて直ぐにはわからなかったのです

そう、 ここ西法寺は建立なって10年と少ししか経っていないお寺・・・

一般の方の頭の中にあるお寺さんとは違って いろいろな『物』が無いのです

彼女はご主人は浄土真宗だけれども ご自分は違う信仰をちゃんと持っていらっしゃって

ちょっとこういうことに詳しいのでした


彼女に笑いながら西法寺の そこの所を説明しながら


「 喜捨箱って普通にお寺に置いてある あれ 買うならびっくりするくらい高いんですよ

  喜捨箱買うために喜捨していただいたら うちでは何十年もかかるかもしれません 

  それに 箱が無くても ありがたいことに 

  みなさんご仏前に何かしら置いて帰ってくださるのですよ

  それこそ きっと喜んで 」


「 まあ・・・お寺さんというと 何でも立派な物が一番揃えてあって と思ってましたけど

  そうですかぁ じゃあ 裸銭で悪いんですけど 」  

と ひとしきりそんな話をした後

お金を喜捨してくださって丁寧に仏様に頭を下げてお帰りになりました




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人が 「 よかった 」 と思う時って どんな時でしょうね

お金っていう大切なものを 喜んで捨てるって 何も無い時は考えられない事ですね

私も住職も みなさんに 「 よかった 」 と思う心が生まれた時に

何かの形で布施(喜捨)いただければいい と思って10数年勤めてきました

「 まずは この本堂に座ってこの話を聴いてみてくださいな 」 と

  


仏法を 初めてお会いする方達に 言葉でお伝えしていくのは

私のようなものには とても とても 荷が重い仕事です

初めて本堂を訪れてくださった方には まず 煩わしい事を捨てて  ただ座っていただきたいのです





はるばる 仏様のもとへ ようこそお出でなさいました

生きているうちに この出会いがあってよかった





そこからのスタートばかりの出会いです

ここにはまだまだ 初めて来る方が多いのだから 

喜捨箱は高いし・・・ いらんねぇ と私たちは思うのです






それでも 時々

「 ここに 手すりを付けていただく足しにしてくださいませ 」

と布施(喜捨)下さる方もありまして 

おかげさまで ようやっとこの冬 外の階段に手すりを付けることができました

こんなことも、  あります

そんな風にできあがっていく 景色の方が ありがたいではありませんか




他にも 

自分の時間を割いて境内のお掃除に来てくださることも

お仏具のお磨きにお出でくださることも

法座のお茶を接待下さることも

そのお茶を 「 いただきます 」 と笑顔で召し上がってくださることも

全部 布施(喜捨)です



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そりゃあ たぁ~くさん お金を喜捨してくださるならいろいろやりたいこともあり

とてもありがたいに違いありませんが・・・

それは 「 よかったぁ  」 と 思っていただいた後の事

まずは 本堂にお座りいただいて お茶でも飲んで お話をして 

ご法話をよぉ~~く身と心でお聴きいただいて 

「 させていただく 」 そんな気持ちになられた時に 

是非たくさん どうぞお願いいたします^^ 




放っておくと この私というのは コリコリに自分の思い込みに凝り固まるもの

いつの間にか 「 してあげる 」 と思い  顔は上を向いていくのであります

もうじき 春のお彼岸で 久しぶりのご法座が勤まります

どうぞ お寺にコリコリをほぐしにお参りくださいませ

楽しみに お待ちいたします


       


         【 春 彼 岸 会 法 要 】

      
          3 月 19 日  ( 土 )   13 時 30 分 ~  


              講師    西法寺住職   西 村 信 也






                                               なもあみだぶつ
by shinwoyorokobu73 | 2016-03-08 14:38 | 思いがけず | Comments(0)

ていねいに

 「 もう年越し準備できてますか? 」 と聞かれますが

今年はあまり気合いが入りません・・・

ちょっと前までは

この時期になると 子ども達が嫌な顔するくらい バリバリ ガサガサ 

捨てたり整理したりして掃除していたんですが

なぜでしょう?

自分でもわかりません

こんな風にパソコンに向かうにも この時期ですから

その頃は使命感で書いていたような気もします

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ずいぶん大きくなった今年のシャコバサボテン

本当はもっと摘みこんでコンパクトにしてやった方が良かったのかも・・・

今年は鉢も大きくしなかったし

花の咲いたメデューサの頭みたいです

今年の私を象徴しているみたい・・・

きっとお見苦しいことも多々でしたでしょう




昨日お参りのYさんにも話したのですけど

何だか今年は、違う感じがするのです

たくさんの方々と ゆっくりと じっくりと話ができる機会も増えました

90歳まで生きるご縁があったなら こんな事が軽々とできるおばあさんになりたいなぁと

そんな出来事もありました

今日はもう疲れて書けませんから

そのことは また 改めて書きたいと思いますが





シンちゃんがだいぶ 言ってきかせたら 聞いてくれるようになったことや

朝まで寝てくれるようになったことや

下の二人が 二人で遊べるようになってきたことも大きいのかもしれません





今年も あとわずかですが

今日初めて「ご法事をお寺でできますか?」 といらしたご家族の皆さまも

しみじみとご法話に涙され

「 アラサ―になりました 」 という美しいお嬢さんが

「 また来たくなりました 」 と仰ってくださり 私の背筋も伸びました






生死のこと 自分のこと 自分が生きている意味

茨の道と見えたのが 花の咲く道に見えてくる教え

大切な事が伝わるときです

慣れた仕事のようになってはいけないな と思います








じっくりと  ていねいに  ようこそ  ようこそ




                                               なもあみだぶつ
by shinwoyorokobu73 | 2015-12-20 23:48 | 思いがけず | Comments(3)

ペコロスをみつけて

総代さんの知り合いの 伊豆の民宿に

住職と総代さんとシンちゃんとトモちゃんが

温泉に入りに行った夜



お寺に残った娘と昔娘

私が キョウちゃんに 「 何か食べる?」 と聞いたら

             「 私だけにそんな質問されたこと無いから  怖い  」  なんて言う


   チオンも     「 静かすぎて落ち着かない 」  なんて言う


日頃 私たちはどれだけ騒音の中で生活しているんだか・・・

3人のいない3人だけの静かな夜でした




布団に仰向けで寝たのは いつ以来か・・・

寝冷えさせて風邪ひかないように

夜なか 両隣に寝たはずののシンちゃんとトモちゃんを捜し 布団に連れ戻し 布団を掛けてまた眠りにつく

そんな仕事の無い夜・・・

落ち着かない・・・

結局いつものように何度も目は覚めた・・・


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スーパーでこんな小さな玉ねぎが売ってあります

『 ペコロス 』 と書いてあります

かわいい名前です

こんな呼び方をするとはちょっと前まで知りませんでした


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ご門徒のY子さんからお借りしたままのこの漫画を知るまでは





ペコロスみたいなつるっとした頭の息子さんが

年をとったお母さんとのやり取りを書いてあります

長崎弁が懐かしく (佐賀の半分くらいは殆ど同じなので) 

「 そういうばあちゃん おったなぁ (居たなぁ) 」 と ほろっとしながら読みました





静かな夜 

いつか 本当に お世話をさせて貰っているこの子供たちに

お世話になる日が来るのかしら・・・







                                             なもあみだぶつ
by shinwoyorokobu73 | 2015-12-16 10:06 | 思いがけず | Comments(0)