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慈雨のように

今朝はちょうど良いお湿りで

花粉や 飛んでくる埃を落ち着かせてくれました

暖かくなるにつれ 雨が降り

土には 小さな草花の芽が湧き出てき

枝には 小さくも力強い若芽が顔を出してきています


《 お彼岸法話会 》の ご案内

    日 時   3 月  20 日 ( 月 )  13 時半 より

    講 師    香 川 孝 志  師


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2月から

住職は 調布のお寺様 栃木のお寺様

各地のお寺様にご縁をいただき

ご法話をさせていただいております

いつも 気持ち良い顔で帰ってまいります

気持ちよくお迎えいただいていることがわかります

本当にありがとうございます


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住職がお寺に居た 先日 お電話をいただきました

「 昨年 『ほのぼのカレンダー』を頂戴しましたHと申します 

  今年も また 頂戴できますでしょうか?

  今年は 昨年お話ししました 子どもも一緒に

  お伺いさせていただきたいのですが・・・ 」


所用から戻った私に住職が 

「 Hさんって女の人 お前知っとるか?

  なんか 変な人で 途中でガチャっと電話を切ったんだ 」






私は直ぐにピンときました


「 その人は お子さんが他人と関われないで

  外に出ることもなく20年家の中にいて心配だとご相談に見えた

  ○○にお住いのHさんだと思うよ

  去年の今頃 カレンダーを持って帰ってもらった時に

  『 つぎは絶対に 子供さんもみえるよ 』って

  話したでしょ? 覚えていない? 」



「 ああ! あの時のお母さんか!

  HPを見て 子供さんから 

 『 お母さん 西法寺に行ってきて 』って頼まれて来たって言ってた・・・

  思い出した  思い出した そうかぁ あのお母さんか 

  あの時は あのお母さん いっぱい泣いて帰ったよなぁ

  もう1年経つか・・・・・早いなぁ

  お前が言っていた通り 子どもを連れて来るんだなぁ 」



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午後は体調が悪くなりがちな 

お子さんの様子を見て

「 良かったら電話して行きます 」と言っていらっしゃいましたが

ほどなく お電話をいただき

二人そろってお見えになりました




初めてお会いするお子さんは

長く外に出ていらっしゃらないので 透き通るような白い肌の人でした

私より年は少し下だけれども ずっと若く 純粋な感じの




お母さんは お子さんを 住職と二人で話しをさせようと

私を本堂の隅に促して 説明をなさいました

いつから 外に出なくなったのか

なぜ そうなっていったかと思われる 理由は自分にあるのだということなど

いっきに話されました

お母さんは 昨年よりもドロンとした目をなさっていて

日々 親子で苦しみ もがいて過ごされているご様子が窺われるようでした






お母さんは 「 何でこうなったのか 何でこうなったのか・・・ 」と

悔やまれるのですが





「 この20年間の苦しみがあったから

  いろんな事を 真剣にお考えになってきたんでしょう?

  ご自分の生い立ちから 子どもの育て方やら 家族って何か

  随分と深い所にまで 考え至られたのでしょう?

  そして 今日は そこから一歩 お二人で踏み出された

  長いけれど 20年間が 必要だったんですね

  

  
  このお寺にはね

  お嬢さんくらいの年齢で

  15年間結婚生活を続けたお連れ合いから

  突然離婚を突き付けられて

  途方に暮れて泣いていた人も ご法話を聴きにお見えになっていますよ

  来た時は 心も病んで頭も白くなっていかれたけれども

  2年経って 今は 仕事も決まり随分と元気に

  きれいになられましたよ

  苦しんで 苦しんでも 

  自分の足で歩けるようになっている人も居ます

  きっと お子さんもそうなられます

  だいじょうぶ   だいじょうぶ 」




そう私が話すと お母さんの頬はうっすらと赤みが差し

ドロンと焦点の定まらなかった目には

力が見えるようになりました







住職の前に座ると 

住職の事を「 きれいな目をなさっていますね 」と

話しを始められたお子さんの方は

気が付くと ぼろぼろに泣いていました

ぼろぼろ ぼろぼろ と

その白いきれいな顔を濡らしていました




「 私は ずっと 心が揺れています

  心では 本当は 醜いことを思ったりもしています

  それなのに こんな風にいつも へらへら へらへら

  なんとも無いような顔をしている自分が 大嫌いなんです

  私は 嫌な 失礼な 人間なんです

  今も こんなこと 思ったらいけないと思うのですが

  ご住職のことを 尊敬しないといけないのでしょうけど

  生意気に 友達のようにしか思えていません

  すみません・・・・・ 」


「 それで いいんじゃないですか? 」


「 私のこと バカにしないんですか? 」


「 あなたは 何もおかしくないから バカになんかしませんよ 」


それからは 言葉になりませんでした

ただ ぼろぼろ ぼろぼろ 涙



「 私、ずっと 泣いたこと 無かったんです 」


「 そう、 よかったじゃないですか 」


「 もう 帰ります 」


「 そうですか 」



淡々とした 住職と彼女の会話

帰る時

靴を履いた彼女は お母さんの方を見て言いました

「 ここは きれいね

  帰ったら 私の部屋を まず掃除しないと 」



彼女は私の方を見ないようにして言いました



「 私の所も 本堂はきれいだけれど

  住んでいる所は たいへんよ! ぐちゃぐちゃ 」 と 私が言うと


彼女は苦しそうに顔をゆがめて


「 いいえ 私の部屋はそんなんじゃ無いんです!

  ほんとうに汚いんです 」

とお母さんの目を見つめて「 ね 」と確認するように 絞り出すように言いました






女というのは大変

人が幸せそうに見えると 心が波立ちます

特に 自分が幸せでないと思う時は 荒れ狂うものを内に持っています

彼女もそうらしい  私もそう・・・

彼女には 私は幸せいっぱいに 見えたかもしれません

台所の洗いかけの茶碗の山を見せればよかった・・・

子どもを叱る姿は鬼婆なのに・・・

でも、「 くやしい 」と思って力が湧くこともある









自分の内側から 外を眺めているだけの間は

苦しみは続きます

このお寺のご本尊さまは

「 荒れ狂う心を持った そのまんまでいい

  荒れ狂う心を持つ お前をこそ目当てぞ 」

の仏さまです

きっと あなたが

「 こんな私を お救いの仏さま 」と

そのまんまの自分をいただかれた時

心は自由に解き放たれていきます





あなたの涙が 慈雨のように

あなたの干上がっていた心に 生きる力を育てていきますように

また、来てください

逃げないで

また、仏さまの心を聴きに来てください

また、待っています





                                 なもあみだぶつ






  
















  
















by shinwoyorokobu73 | 2017-03-14 17:50 | | Comments(5)

お掃除の後に 『 他力 』 の話し

いそいそと ちょっとずつ ちょっとずつ

報恩講の準備中です

今週は地震もあり、

広島のお寺さんで報恩講のお説教の予定があった住職は

行けるかな?と少しヒヤリといたしましたが

おかげさまで、無事にお取次ぎさせていただけたようです

広島の皆さま お世話になりました

帰って来ては 突然この初雪

なんだか落ち着きません

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外の掃除の予定も雪の為一日延ばして次の日に。


毎日こんな感じで車にまで雪のように葉っぱが降って来ます

なので雪の後のお掃除はたいへん!

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今日はお手伝いくださったおかげで

随分はやくきれいにお掃除できました

本当にありがとうございました

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日に日に葉の色が変わる様子は本当にきれいで

掃除はたいへんですが

何だか 満たされた気持ちになります

( ですから家の中の事は考えないようにして目をつぶります )



きょうのお掃除は

終わってからが長くなって・・・

終わって本堂でお茶を飲みながら

いろんな話しに花が咲き



皆さん聴き上手なので

仏教話しが広がること 広がること



 住職 「 奥さん泣かして浮気しておる男がいるとするでしょ。

      すると 『 なんちゅう悪い旦那やろう、奥さんはかわいそうに 』 と

      思うでしょう? 私たちは。

      でも、 『 隣の男は人を殺した 』 というと、

      『 浮気くらいの男でよかったね 奥さん 』 って言いたくなるでしょ。

        この世で興った出来事は

        本来 善いも悪いも無いのに

        私の脳みそは勝手に 『 善と悪 白と黒 』 をつけたがる

        そこに 怒りや 争いが沸き起こってくる。

        その苦しみの元 (分別する心) を

        『無くしていこう』  というのが仏教で、

        親鸞聖人はそれを  『他力』  によって

        煩悩を抱えたまんま

        実現していく道を示してくださったんですよ 」


 Hさん 「 それは、どこに書いてあるんですか? 」

  
 住職  「 それはねぇ ここの(お聖教の) 」 

      ~~~~~話はどんどんどんどんつづく~~~~



  

  住職 「 『 山が見える 』って私達日本人は言うじゃないですか

        これね、英語には訳せないんですよね  

        英語では 『 私が山を見ている 』 なら訳せるんですけどね 」


  Tさん 「 でも、仏教は外国人の方が理解が早いって聞きましたよ

        日本人の感性が分からなくても

        仏教は伝わるんですねぇ 」


   私  「 そうなんですか?! 

        実は 私もそうじゃないかなぁって思っていたんですよ。

        私は特に若い頃、

        人に気を遣って本当の気持ちを言わなかったんです。

        (その方が損しませんからね)

        そうやって『 いい人 』ぶってるうちに

        自分の本当の気持ちが はっきりわからなくなってたんですよ。

        日本人には私みたいな人多いんじゃないかなぁ

        きっと教えから遠くなりますよね

        いい人ぶってる人間には すべてが他人事ですもん

        でも、外国の方達は 『 私は(が) 』からしか

        物を見ないと言いますから 

        仏のお目当てはこの 『 私 』だけですもんねぇ

        だから 仏教的には確かに彼らの方が解決が早いはずですねぇ 」

     ~~~~~~~話は展開して つづくつづく~~~~~~


難しいことはおもしろく

簡単なことは深く

いろいろとお話ししているうちに

辺りは夕暮れ

お掃除は3時前に終わっていたのに

お帰りは5時前となりました  

皆さんお疲れ様でした

寒い中を 本当にありがとうございました



  《 2016.西法寺報恩講 》

   11 月 27 日 (日) 13:30 ~ 15:30

   講 師   福 田 康 正 師 ( 山口県 専福寺 )


いよいよ明日報恩講でございます

福田先生遠い所をご足労おかけいたします

楽しみにお待ち申し上げております



お参りの皆さま

随分寒くなってまいりました

どうぞ お気をつけてお参りくださいませ

温かなご法話をいただきましょう

お待ちしております


                             なもあみだぶつ

                                   








by shinwoyorokobu73 | 2016-11-26 06:45 | | Comments(0)

お磨きがおわり

ちょっと暖かな雨の「 お磨き 」日和

お集まりいただいてありがとうございました

お蔭さまで 仏具もピカピカになり

今年も美しく報恩講をお迎えする準備万端であります


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今年は平日に行いましたので

子どもたちの参加は無しでしたが 

静かにおしゃべりしながら

あっという間に終わりました

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「 裏側の光り具合がねぇ・・・」

皆さん よくよく確かめながら丁寧に磨きます


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大物の 菊のお輪灯をいつも黙々と磨いて下さるHさんご夫婦

さすが! 今年もぴっかぴか おつかれさまでした

本当に ありがとうございました

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磨いた お仏具を元に戻す際

「 さて、この皿はこの上だったかな?いや、こっちが上だった 」

「 あら?留め具は通らない 」

いつも 見ているはずのお飾りを 

どうも細かい順番までは覚えていなくて

手間取ってしまいます



私が

「 毎日見てわかっていたつもりでいたのに 

  私の目ん玉はほとんど見えとらんようやねぇ 」と言うと

隣にいたGさんの奥さんが

「 そうよねぇ 私は立派に全部見えとるつもりでおるんよねぇ

  ご法話で言われる通りよねぇ

  だからご法話はいいねぇ そうだなぁと思うことが日頃もよくあるんよね

  ありがたいねぇ 」 

と うつむきながら優しい顔で仰いました

ほくほくとした思いが胸にひろがりました



46歳の私も 70ウン歳のGさんも生きた時間は違えども

自分の味わいの中で ご法話をいただいて過ごしているようです

焦ったり 羨んだり 悔やんだり 威張ったり

人の中にどっぷりと浸かって生きていると

なかなかそんな自分を見つめることはありませんし

「見つめてどうするんだ」と考えることもあるでしょう

勝ち負けの癖がついたこの頭は

「 こんな私 」と思うこと自体負けと考えるかもしれません




しかし 長年聴きつづけた皆さんのご様子を拝見するに 

大違いなのです

「 こんな自分 」を聴いて生きてきた皆さんは

柔らかに しなやかに とっても軽やかに強いのです

苦しみも 悲しみも 溶けて 優しいのです

ご法話を聴かせていただくということは

阿弥陀様から このように育てられていくことなのでしょう





  《2016年 西法寺 報恩講》

   11 月  27 日 (日) 13:30 ~ 15:30

   講 師    福 田 康 正 師  ( 山口県 専福寺 )

    * はじめてお越しの方は 法話会とお思い下さい


寒くなってまいりました

どうぞ 体調にはお気を付けくださって

お誘いあわせの上お参りくださいませ


                                 なもあみだぶつ

















by shinwoyorokobu73 | 2016-11-23 10:45 | | Comments(0)

いつか来るとき その前に

また台風が来そうです

みなさまは備えは万端ですか?

お寺ではこのシーズン前に

造園業者さんに大きな木の枝を降ろしていただくように

お願いしするつもりでしたが

今年はちょっと遅かった・・・

欅だの クヌギだの 杉の木だのの 

大きな木の枝が

台風の風で折れてこないか心配です



来週には入っていただけるそうですから

どうか 風の強い日にはお寺に来るのを延期なさってくださいませ



明日お寺でご法事の皆さまには

雨に濡れてお見苦しい状態かと思われますが

本堂はかえって涼しく 過ごしやすいと思われます

お待ちしております

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この夏も 「 ご住職~ ご相談が~ 」と いろいろございました

霊園の受付の方から 


「 ご病気で

『 もうご法事をできなくなりそうなので どうかご住職に最後のご法事をお願いしたい 』

  と 仰るお客様がいらっしゃいまして、

  急ですがお盆過ぎの一番早い時期にご法事をお願いできませんでしょうか 」


との連絡をいただきました。





そこで そのご依頼の方 お一人きりのご法事を住職は勤めさせていただきました



   住職 「 病気は癌ですか? 」

  Iさん 「 はい。 肺癌です。 

        亡くなった主人からもずっと煙草は辞めるように言われていたんですけど

        辞めなくて・・・ 」

   住職 「 じゃあ、次は無いのですね。

        では、今日は最後だから『死ぬ時』の話しをしましょう 」




そう言って、

一対一の最後のご法話をさせていただいたそうです。

その後、その霊園の受付の方と電話で話した時

「  I 様は あの日、ご法事が終わってずっと外をご覧になっておられました。

   帰り際

 『 自分の最後を こんな気持ちで迎えていくことになれるとは思いもよらなかった 』

  と言ってお帰りになられました。

  とても、不思議な穏やかな気持ちだと笑っていらっしゃったので

  わたしも安心いたしました。 

  本当にご無理をお聞き入れいただきまして ありがとうございました と

  ご住職様にお伝えくださいませ 」


そう言っていただきました。






わたしは、いつものごとく

「 ねえ、何を話したの?

  結局 住職のご法話は ほんとうにIさんに良かったの? 」

と尋ねるのです。





「 健康な時は 目で見て 耳で聞いて 口で味わって 肌で感じて

   外の刺激が強くて見えないでいるものが

   目も見えなくなり 耳も聞こえなくなり しゃべることも出来なくなったら

   見えてくるんだ 」と そこから話は始まるのですが・・・





住職から聴くことを、わたしはまだ言葉でここに書く力がありません。 



わたしもいつか Iさんのように

全ての刺激から遮断されて

静かに自分の業と向き合い

『 ああ、この状態か 』と 思う時が来るのでしょう



ただ、早くこのことを聴いておれば

生きて在る間中、

『 ああそうか、お釈迦様の仰ったことは本当だぁ

  親鸞様が仰ることは法然様の仰ることはこのことなんやねぇ 』

と先にお生まれになって下さった方々の仰られたことの本当を確認し、確認し、

実感しながら歩けるので 

満ち足りた生涯となって善いだろうにと思います。



Iさんには、ぎりぎり その時に間に合ったのでしょうか。

他人にはわかりません。

外の一切の刺激が無くなった時

彼女は一人ではない事を実感されることを願います。




お会いしたことの無い 彼女の姿に 

自分のその時を重ねて

時間の早い遅いの違いはあっても 

いずれ同じ時を待つ者同士 

仏様を介してご縁があったことで

深く私の身にも置き換えて 考えさせていただいたことを

有り難く思います。 





                                 なもあみだぶつ





















by shinwoyorokobu73 | 2016-08-27 18:23 | | Comments(0)

法事以外でもお見えですよ~

ご法要後の晴天の土日には

「 お参りできなくて~ 」 という残念なお方が必ずいらっしゃるので

昨日も今日も 朝から境内の枯葉の絨毯を掃き続けました

まだまだ たっぷり降りそうですが

今日の分は今日せっせと


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佐賀の安福寺さんの坊守さんが

「 きれいに掃いた後に 落ちたた葉っぱは綺麗だからねぇ 」 と

いつも いつも 黙々とお掃除なさっていて ニコニコと話してくださった姿を思い出しながら

私もほっほっと息をあげながら 「 きれいに掃いた後に落ちた葉っぱは・・・・ 」 と思いつつ掃いています




昨日は やはり朝から思いがけずGさんご夫婦が久しぶりにお揃いで

「 報恩講にお参りできなかったから 」 といらっしゃいました

つまずいて足を悪くされて心配していましたが

ご主人は 「 杖を突かなくても歩ける 」 と歩いて見せてくださって 

元気な様子に安心しました




お義姉さんがお義母さまを週末見てくださっていると

介護を長くなさっているIさんが

また 「 報恩講に来れなくて 」 とお米を持ってお参りくださいました

一緒にお茶を飲みながら ちょこっと介護の疲れを癒していただけたか

阿弥陀様に手を合わせてお帰りになりました





皆さんいろいろな事が巡って来ますが

それぞれの境遇を一生懸命に過ごされて

深呼吸しにお寺にお出でになられているようです




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今日のご法事でご親戚の方が

「 お寺に お墓参りや法事や法要以外で伺ってもいいんですか!? 」

と驚いてお訊ねになったと住職が言っていました



お見えになってます^^




九州では普通だと思うのですが 

関東では珍しいことなのか 

この方が今までお寺に興味を持っていらっしゃらなかったのか





親御さんを介護なさっている方が

「今日はデイサービスの日だから」 とちょっと一息 話をしにお寺に見える事や

奥さまが癌で闘病が長く 愚痴を言いながらお茶を飲みに見える方もいらっしゃいます

「 最近忙しすぎてゆっくり仏様のお顔を見たくなって 」 と言ってお見えになる方も





重たい物を時々 「 ハア~~~~ 」 と降ろしたい時ってありますね

力を抜いて話をしたいこともありますね

お寺には そうしてまた 「 よっこらしょ 」 と背負いなおして帰られる方がお見えになります

お墓参りや法要やご法事の時だけしか来てはいけない所ではないんですよ  実は^^





                                                 なもあみだぶつ






















  
by shinwoyorokobu73 | 2015-11-29 21:35 | | Comments(0)

経典に学ぶ

明日から11月です

「早いなあ」 と感じるのは私だけではないと思うのですが  いかがですか?

明日 11月1日 (日) 14時より  西法寺では 『 仏説阿弥陀経 』 を皆で読む日です

ちょっと深いですが

噛めば 噛むほど・・・(たとえは良くないか?)

読めば 読むほど たぶん 年を重ねれば重ねるほど 

心に 脳に 沁み方が違います

どうぞどなた様も 興味をお持ちの方はご遠慮なくご参加くださいませ

テキストはお寺でご用意させていただいております

筆記用具だけお持ちになってお出でください



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ここ数日

お月様がきれいです

「 月にむら雲・・・ 」ってこんな感じ?

雲が出ていてもこんなに白くきれいに輝いて見えます

なんだか しん とした気持ちになります







今年の秋の虫が鳴き始めてすぐの頃

このブログに書いた実家のご門徒のS子おばちゃんから 夜ひょっこり電話がありました

 「 ななちゃんの声ば 聞きたくなったけん 」

そう言って昔と変わらぬ声で。




ブログに昔のエピソードを書いた時から

そのまたご近所のご門徒のM子おばちゃんが

このブログを見ていてくれているので

きっとプリントアウトして皆に配っているに違いない とは思ってはいたのですが

やっぱり・・・





 おばちゃん   「 ブログ読んだよ~ なんか 奈々ちゃんの声ば聞きたくなったけん

              ありがとうねぇ 今でも ばあちゃんの事ばよう覚えとってくれて・・・

               ああいう事もあったねぇ

             ばあちゃんは 私には厳しかったけど 人には優しかったもんね

              ばあちゃんは優しかったねぇ

                感謝せんばいかんよねぇ 育ててもらったとやもん 

                  ありがたいことよねぇ 」



   私        「 おばちゃん 声が変わらんね

               元気そうやね  おじちゃんは? 」


  おばちゃん   「 おじちゃんは 〇さんと夜釣りに行っとんしゃーよ 

               元気!元気! 」 





電話の向こうは賑やかそうに人の声がしていて

おじちゃんと2人でコタツにでも入っての電話かと思ったけれど

テレビの芸人さん達の声だったようで

おばちゃんは 一人でテレビをつけていたらしい

急に私は涙が出そうになった



おばちゃんは あの ばあちゃんの本当の子供ではないと 私が知ったのはいつだっただろうか



おばちゃんは苦労の多い人生だった

でも、私が実家に住んでいた頃も

こうやって電話をくれる今の声もいつも元気で明るい

いろんな事があって

「 寂しかろうなぁ 」  








人は一人一人

自分のご縁の人生を歩いて行かないといけないから

どんなに寂しくても

自分で自分の人生を受けていかないといけないから

阿弥陀さまの声を聞いていこうね

なんまんだぶ

電話で話すくらいの事は

私もできるけど

元気で 笑っていてね

私もいつもおばちゃんからは優しさをもらっているよ

ありがとうね

今度はいつ会えるだろうね

元気で 笑っとってね

                   


                                              
                                      なんまんだぶ  なんまんだぶ
  
by shinwoyorokobu73 | 2015-10-31 05:32 | | Comments(0)

諸行無常の中で

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寒い季節の本堂の日当たりというのは人を引き寄せるのか

阿弥陀様のあったかさか

この季節はご難題をかかえて初めてお寺をたずねて ご相談にお出での方が多いです。






なんででしょうね。    みなさん ようこそ ようこそ







随分以前に お身内が命を絶ってしまわれた方がいらっしゃいました。

ちょうど今くらいの季節だったか その頃は私も慣れない横浜の生活と子育て初心者で

ただただ その方とお話をさせていただくだけで 何の気の利いたことも言えず出来ず・・・・・

ご飯に味噌汁と おいしい佐賀海苔 それにシャケを焼いて一緒にいただいたっけ。

( この海苔は母の幼馴染みのやっちゃんおばちゃんの所の絶品佐賀海苔だった )

まだ鴨志田の一軒家を借りて住職の手作り掲示板を掲げて

『青葉布教所』 を 立ち上げて間もなかった頃のこと






その時もほんとうにお苦しかったろうと思います

靴下は右と左が色が違うことも気が付かないでお出ででしたね

一緒の食事の後 「 〇〇が亡くなって初めて食べ物の味がしました 」

食事は砂を食べているようだった と 3か月過ぎてそう言って大きな深呼吸されて

ホッとしてテーブルの横にごろりと横になられた あの日がちょっと遠く感じられます








孤独の寂しさからか 苦しさを耐えられずか

 「 信仰のある人って・・・・・・・・!」

苦しすぎて寂しくて 何の悩みもなさそうに見える私に文句言い 

電話で言い合いになることもありましたねえ

その年でなんと正直な人か そう歯がゆくもあり 代わってやれないもどかしさもあり でした

意地っ張りで強情なあの人のことなので

「 私は悪くない 」 と 踏ん張っているんだろうか

いや 「 なんであの時こうしておかなかったんだろう 」 と実は自分を責めているんじゃなかろうか

と私も想像しかできない自分の頼りなさを感じてばかりでした









トンネルの中のような数年間から

「 息子に赤ちゃんが生まれましてねえ 」

心の決着がついたわけではないのでしょうが

そう言って電話で嬉しそうなご様子に 私も なんとは言えない深い息が漏れます。








悲しみも 苦しみも 喜びも 本当にずっとは続かないのですね








『 いのちを大切に 』 って子供でも言います。

『いのち』って何でしょう?

私もつい最近まで 「 生きているもの 」 くらいにしか思っていませんでしたが







ある時  「 生死(しょうじ)あるもののことです 」 そう教えていただきました。








私たちは 「 後生の一大事を心にかけなさい 」 と代々教えられてきているはずでしたが

なかなか身についていませんでした。

先だっての福田康正先生のご法話でも 

「 生死の『生』 は もうええねえ  

生まれてきておるんだからねえ 後は『死』 の方の解決やね 」

とおっしゃってくださいました








『 死ぬこと 』 は 浄土に生まれさせていただくこと

『 どうか助かってくれよ 必ず救う 』 という

弥陀の誓願に乗せていただいて生きていくこと

私という人間を生まれさせ浄土に生まれさせんとする

大きな大きなお用き(はたらき)にお念仏をしながら生きていくこと

南無阿弥陀仏と唱えたならば 浄土に生まれさせていただくんだな

といただいてお念仏して日々を送る

これが浄土真宗式いのちを大切に生きること

そして 宮崎ホスピタルで皆さんが実践していらっしゃるように

ご縁の人の痛みを自分の痛みのように大切にして生きていくこと

津々浦々のみなさんがなさっているように

笑顔で 「 おはよう 」 「 いってらっしゃい 」 「 おかえり 」 「 なもあみだぶつ 」

有縁の人に温かくつながって生きていくこと









私の母と同い年のMさんの強情っ張りのお蔭で

私もずうっといろいろ真剣に考えさせていただいてきた日々

有り難いご縁です

あなたは いよいよの時まで 「お念仏なんて私はわからん」 って言いそうだけど

私とこれほど縁があったからにはその最後のベッドの枕元でも言い続けますからね

「先にお浄土に往っといて 私も必ずあとから往きますからね」 ってねえ







お孫さんのご誕生おめでとう  これからも ずっと宜しくおねがいします  Mさん




                                              なもあみだぶつ































  
by shinwoyorokobu73 | 2014-11-28 14:08 | | Comments(0)

笑顔に涙

霧雨の中のお通夜でした。


先週お知らせをいただいてから
お寺の山門にその名前を見ても


本当かな  本当かな   ホントに坊守さんかな


本堂までの長い列でお焼香を待つ間ぼんやりと



庫裏の傍の植木の下の狸の焼き物が雨に濡れていて。

「 あら、いらっしゃい 」って坊守さんが出て見えるんじゃないかと

玄関の中をのぞいて見るけれど・・・・・




ぼんやりと列のままに本堂の階段を上ると。  「  あ。 」








見覚えのある笑顔。

写真の中にその笑顔を見て初めて視界がぼやけてしまいました。



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坊守さんから最後のメールをいただいたのは6月だったか。





横浜に来てから浄土真宗のお寺の神奈川組(そ)にいれていただいて

本当に気さくに面倒をみていただいてきました。

御法義の話もですが、子どもの事、お寺の事、いろいろとお話しさせていただいたり

「 私の息子のときはこんなことがあって 」 

と経験談も何度もいただいて安心したり。






最後のメールも私の子育てブログに 「 だいじょうぶよ~」 ってエールのコメント。







遺影の写真をみたら 

「 ななみさん、私でもここ(お浄土)に生まれられたわ~。 

  安心していいわよ~。 子供たちをしっかり育ててあなたはゆっくり来てね~ 」

って声が聞こえてきて。

傘があったからこの顔を晒して歩かずにすんでよかったけれど  さみしいなあ。







お浄土にお生まれになったお方とはそれまでとは違ったお付き合いになります。








慣れるまではいつも時間がかかりますが








N子坊守さんありがとうございました。 これからもどうぞ宜しくお願いします。







                                             なもあみだぶつ



 「歎異抄の会」 久しぶりに  8月 31日 日曜日  14時30分~です。
by shinwoyorokobu73 | 2014-08-29 16:31 | | Comments(0)

みんなそうだから

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裏山にケヤキやクヌギや藪椿の大木に囲まれて

大きな大きな桜の老木がひっそりと立っている。





いつも、彼女の盛りはほかの桜たちの美しさと勢いにかき消されるように 

ひっそりと終わっていて

毎年その散り際の桜吹雪で 「 ふっ 」 と顔を上げる時に

また今年も花の盛りを見逃したことを知る。






きのう、佐賀から久しぶりの電話があった。



つらつらと要件を話して

「 あんたには知らせた方がよかと思って・・・・・・・・・・・・・ 」


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「 S美さんが亡くなったよ。 何があったんやろうね。」





お寺だから日常誰かが亡くなることには驚かない。

だけど、彼女の訃報には絶句してしまった。




彼女は私より一回り以上年は上だったと思う。

がんばる人だった。

ずっとがんばっていた人だった。



ご主人が亡くなった時、

暗くなっても遅くまで話を聴きつづけた。

ご主人の月忌参りには私がお参りに伺った。

何日も何日も話を聴いた。

生まれや育ちから結婚式の時のエピソード、ご主人の最後の時のことまで。





あれは、彼女が今の私くらいの年のことだったんだ・・・・・・・・





お嬢ちゃんはもう結婚されただろうか。

息子さんたちはもう家族を持たれたかしら。

飼っていた柴犬の弥七ももういないかな。

あれから20年だものね。






生きていくことは大変だ。

年をとっていくことも寂しく思うことが多くなる。と人生の先輩たちは言う。






S美さん、疲れたの? 寂しかった?






手紙を書けばよかった。
電話すればよかった。







わたしもいつか往くからね。
わたしはゆっくり往くからね。






「 奈々美さんはゆっくりきんしゃい。(ゆっくりおいで) 」

そう、くしゃっと笑うあなたの顔が目に浮かぶよ。




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毎月たくさんお手紙をいただくようになりました。




同じ時を生きてるんですから

苦しい時は苦しいと、

さみしい時はさみしいと、




手紙を書いてくださいね。





来れる方はお寺に来て、

一服してくださいね。






たくさんの人がさみしかったり、苦しかったりして

その中を生きています。






みんなそうだから

一人だけだと思わないで。







ゆっくりと深呼吸して

愚痴を言ってください。

できれば涙を出してすっきりしてください。






だいじょうぶ。

だいじょうぶ。






みんなそうです。






どうか、どうか




                                         なもあみだぶつ















































  
by shinwoyorokobu73 | 2014-04-13 08:03 | | Comments(2)