今朝はちょうど良いお湿りで
花粉や 飛んでくる埃を落ち着かせてくれました 暖かくなるにつれ 雨が降り 土には 小さな草花の芽が湧き出てき 枝には 小さくも力強い若芽が顔を出してきています 《 お彼岸法話会 》の ご案内 日 時 3 月 20 日 ( 月 ) 13 時半 より 講 師 香 川 孝 志 師 住職は 調布のお寺様 栃木のお寺様 各地のお寺様にご縁をいただき ご法話をさせていただいております いつも 気持ち良い顔で帰ってまいります 気持ちよくお迎えいただいていることがわかります 本当にありがとうございます 住職がお寺に居た 先日 お電話をいただきました 「 昨年 『ほのぼのカレンダー』を頂戴しましたHと申します 今年も また 頂戴できますでしょうか? 今年は 昨年お話ししました 子どもも一緒に お伺いさせていただきたいのですが・・・ 」 所用から戻った私に住職が 「 Hさんって女の人 お前知っとるか? なんか 変な人で 途中でガチャっと電話を切ったんだ 」 私は直ぐにピンときました 「 その人は お子さんが他人と関われないで 外に出ることもなく20年家の中にいて心配だとご相談に見えた ○○にお住いのHさんだと思うよ 去年の今頃 カレンダーを持って帰ってもらった時に 『 つぎは絶対に 子供さんもみえるよ 』って 話したでしょ? 覚えていない? 」 「 ああ! あの時のお母さんか! HPを見て 子供さんから 『 お母さん 西法寺に行ってきて 』って頼まれて来たって言ってた・・・ 思い出した 思い出した そうかぁ あのお母さんか あの時は あのお母さん いっぱい泣いて帰ったよなぁ もう1年経つか・・・・・早いなぁ お前が言っていた通り 子どもを連れて来るんだなぁ 」 お子さんの様子を見て 「 良かったら電話して行きます 」と言っていらっしゃいましたが ほどなく お電話をいただき 二人そろってお見えになりました 初めてお会いするお子さんは 長く外に出ていらっしゃらないので 透き通るような白い肌の人でした 私より年は少し下だけれども ずっと若く 純粋な感じの お母さんは お子さんを 住職と二人で話しをさせようと 私を本堂の隅に促して 説明をなさいました いつから 外に出なくなったのか なぜ そうなっていったかと思われる 理由は自分にあるのだということなど いっきに話されました お母さんは 昨年よりもドロンとした目をなさっていて 日々 親子で苦しみ もがいて過ごされているご様子が窺われるようでした お母さんは 「 何でこうなったのか 何でこうなったのか・・・ 」と 悔やまれるのですが 「 この20年間の苦しみがあったから いろんな事を 真剣にお考えになってきたんでしょう? ご自分の生い立ちから 子どもの育て方やら 家族って何か 随分と深い所にまで 考え至られたのでしょう? そして 今日は そこから一歩 お二人で踏み出された 長いけれど 20年間が 必要だったんですね このお寺にはね お嬢さんくらいの年齢で 15年間結婚生活を続けたお連れ合いから 突然離婚を突き付けられて 途方に暮れて泣いていた人も ご法話を聴きにお見えになっていますよ 来た時は 心も病んで頭も白くなっていかれたけれども 2年経って 今は 仕事も決まり随分と元気に きれいになられましたよ 苦しんで 苦しんでも 自分の足で歩けるようになっている人も居ます きっと お子さんもそうなられます だいじょうぶ だいじょうぶ 」 そう私が話すと お母さんの頬はうっすらと赤みが差し ドロンと焦点の定まらなかった目には 力が見えるようになりました 住職の前に座ると 住職の事を「 きれいな目をなさっていますね 」と 話しを始められたお子さんの方は 気が付くと ぼろぼろに泣いていました ぼろぼろ ぼろぼろ と その白いきれいな顔を濡らしていました 「 私は ずっと 心が揺れています 心では 本当は 醜いことを思ったりもしています それなのに こんな風にいつも へらへら へらへら なんとも無いような顔をしている自分が 大嫌いなんです 私は 嫌な 失礼な 人間なんです 今も こんなこと 思ったらいけないと思うのですが ご住職のことを 尊敬しないといけないのでしょうけど 生意気に 友達のようにしか思えていません すみません・・・・・ 」 「 それで いいんじゃないですか? 」 「 私のこと バカにしないんですか? 」 「 あなたは 何もおかしくないから バカになんかしませんよ 」 それからは 言葉になりませんでした ただ ぼろぼろ ぼろぼろ 涙 「 私、ずっと 泣いたこと 無かったんです 」 「 そう、 よかったじゃないですか 」 「 もう 帰ります 」 「 そうですか 」 淡々とした 住職と彼女の会話 帰る時 靴を履いた彼女は お母さんの方を見て言いました 「 ここは きれいね 帰ったら 私の部屋を まず掃除しないと 」 彼女は私の方を見ないようにして言いました 「 私の所も 本堂はきれいだけれど 住んでいる所は たいへんよ! ぐちゃぐちゃ 」 と 私が言うと 彼女は苦しそうに顔をゆがめて 「 いいえ 私の部屋はそんなんじゃ無いんです! ほんとうに汚いんです 」 とお母さんの目を見つめて「 ね 」と確認するように 絞り出すように言いました 女というのは大変 人が幸せそうに見えると 心が波立ちます 特に 自分が幸せでないと思う時は 荒れ狂うものを内に持っています 彼女もそうらしい 私もそう・・・ 彼女には 私は幸せいっぱいに 見えたかもしれません 台所の洗いかけの茶碗の山を見せればよかった・・・ 子どもを叱る姿は鬼婆なのに・・・ でも、「 くやしい 」と思って力が湧くこともある 自分の内側から 外を眺めているだけの間は 苦しみは続きます このお寺のご本尊さまは 「 荒れ狂う心を持った そのまんまでいい 荒れ狂う心を持つ お前をこそ目当てぞ 」 の仏さまです きっと あなたが 「 こんな私を お救いの仏さま 」と そのまんまの自分をいただかれた時 心は自由に解き放たれていきます あなたの涙が 慈雨のように あなたの干上がっていた心に 生きる力を育てていきますように また、来てください 逃げないで また、仏さまの心を聴きに来てください また、待っています なもあみだぶつ
by shinwoyorokobu73
| 2017-03-14 17:50
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