いつか来るとき その前に

また台風が来そうです

みなさまは備えは万端ですか?

お寺ではこのシーズン前に

造園業者さんに大きな木の枝を降ろしていただくように

お願いしするつもりでしたが

今年はちょっと遅かった・・・

欅だの クヌギだの 杉の木だのの 

大きな木の枝が

台風の風で折れてこないか心配です



来週には入っていただけるそうですから

どうか 風の強い日にはお寺に来るのを延期なさってくださいませ



明日お寺でご法事の皆さまには

雨に濡れてお見苦しい状態かと思われますが

本堂はかえって涼しく 過ごしやすいと思われます

お待ちしております

a0204371_16510637.jpg
この夏も 「 ご住職~ ご相談が~ 」と いろいろございました

霊園の受付の方から 


「 ご病気で

『 もうご法事をできなくなりそうなので どうかご住職に最後のご法事をお願いしたい 』

  と 仰るお客様がいらっしゃいまして、

  急ですがお盆過ぎの一番早い時期にご法事をお願いできませんでしょうか 」


との連絡をいただきました。





そこで そのご依頼の方 お一人きりのご法事を住職は勤めさせていただきました



   住職 「 病気は癌ですか? 」

  Iさん 「 はい。 肺癌です。 

        亡くなった主人からもずっと煙草は辞めるように言われていたんですけど

        辞めなくて・・・ 」

   住職 「 じゃあ、次は無いのですね。

        では、今日は最後だから『死ぬ時』の話しをしましょう 」




そう言って、

一対一の最後のご法話をさせていただいたそうです。

その後、その霊園の受付の方と電話で話した時

「  I 様は あの日、ご法事が終わってずっと外をご覧になっておられました。

   帰り際

 『 自分の最後を こんな気持ちで迎えていくことになれるとは思いもよらなかった 』

  と言ってお帰りになられました。

  とても、不思議な穏やかな気持ちだと笑っていらっしゃったので

  わたしも安心いたしました。 

  本当にご無理をお聞き入れいただきまして ありがとうございました と

  ご住職様にお伝えくださいませ 」


そう言っていただきました。






わたしは、いつものごとく

「 ねえ、何を話したの?

  結局 住職のご法話は ほんとうにIさんに良かったの? 」

と尋ねるのです。





「 健康な時は 目で見て 耳で聞いて 口で味わって 肌で感じて

   外の刺激が強くて見えないでいるものが

   目も見えなくなり 耳も聞こえなくなり しゃべることも出来なくなったら

   見えてくるんだ 」と そこから話は始まるのですが・・・





住職から聴くことを、わたしはまだ言葉でここに書く力がありません。 



わたしもいつか Iさんのように

全ての刺激から遮断されて

静かに自分の業と向き合い

『 ああ、この状態か 』と 思う時が来るのでしょう



ただ、早くこのことを聴いておれば

生きて在る間中、

『 ああそうか、お釈迦様の仰ったことは本当だぁ

  親鸞様が仰ることは法然様の仰ることはこのことなんやねぇ 』

と先にお生まれになって下さった方々の仰られたことの本当を確認し、確認し、

実感しながら歩けるので 

満ち足りた生涯となって善いだろうにと思います。



Iさんには、ぎりぎり その時に間に合ったのでしょうか。

他人にはわかりません。

外の一切の刺激が無くなった時

彼女は一人ではない事を実感されることを願います。




お会いしたことの無い 彼女の姿に 

自分のその時を重ねて

時間の早い遅いの違いはあっても 

いずれ同じ時を待つ者同士 

仏様を介してご縁があったことで

深く私の身にも置き換えて 考えさせていただいたことを

有り難く思います。 





                                 なもあみだぶつ





















by shinwoyorokobu73 | 2016-08-27 18:23 | | Comments(0)
<< 今 ここ 私 水没ならず >>