喜んで捨てる時には 是非

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たくさん書きたいことがあったのだけれど

先日ひょっこり訪ねて来た人が 思いがけない事を言って帰って行かれたので



「 ここには 『きしゃ箱』は無いのですか? きしゃ箱をお寺さんが置かないなんて 」 と言われました



『きしゃ箱』・・・・一瞬 何のことかわからなかったのだが

 きしゃ = 喜捨 のための箱  ということのようだった







私は 喜捨 という言葉は 人に向かって言ったことがあまり無くて直ぐにはわからなかったのです

そう、 ここ西法寺は建立なって10年と少ししか経っていないお寺・・・

一般の方の頭の中にあるお寺さんとは違って いろいろな『物』が無いのです

彼女はご主人は浄土真宗だけれども ご自分は違う信仰をちゃんと持っていらっしゃって

ちょっとこういうことに詳しいのでした


彼女に笑いながら西法寺の そこの所を説明しながら


「 喜捨箱って普通にお寺に置いてある あれ 買うならびっくりするくらい高いんですよ

  喜捨箱買うために喜捨していただいたら うちでは何十年もかかるかもしれません 

  それに 箱が無くても ありがたいことに 

  みなさんご仏前に何かしら置いて帰ってくださるのですよ

  それこそ きっと喜んで 」


「 まあ・・・お寺さんというと 何でも立派な物が一番揃えてあって と思ってましたけど

  そうですかぁ じゃあ 裸銭で悪いんですけど 」  

と ひとしきりそんな話をした後

お金を喜捨してくださって丁寧に仏様に頭を下げてお帰りになりました




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人が 「 よかった 」 と思う時って どんな時でしょうね

お金っていう大切なものを 喜んで捨てるって 何も無い時は考えられない事ですね

私も住職も みなさんに 「 よかった 」 と思う心が生まれた時に

何かの形で布施(喜捨)いただければいい と思って10数年勤めてきました

「 まずは この本堂に座ってこの話を聴いてみてくださいな 」 と

  


仏法を 初めてお会いする方達に 言葉でお伝えしていくのは

私のようなものには とても とても 荷が重い仕事です

初めて本堂を訪れてくださった方には まず 煩わしい事を捨てて  ただ座っていただきたいのです





はるばる 仏様のもとへ ようこそお出でなさいました

生きているうちに この出会いがあってよかった





そこからのスタートばかりの出会いです

ここにはまだまだ 初めて来る方が多いのだから 

喜捨箱は高いし・・・ いらんねぇ と私たちは思うのです






それでも 時々

「 ここに 手すりを付けていただく足しにしてくださいませ 」

と布施(喜捨)下さる方もありまして 

おかげさまで ようやっとこの冬 外の階段に手すりを付けることができました

こんなことも、  あります

そんな風にできあがっていく 景色の方が ありがたいではありませんか




他にも 

自分の時間を割いて境内のお掃除に来てくださることも

お仏具のお磨きにお出でくださることも

法座のお茶を接待下さることも

そのお茶を 「 いただきます 」 と笑顔で召し上がってくださることも

全部 布施(喜捨)です



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そりゃあ たぁ~くさん お金を喜捨してくださるならいろいろやりたいこともあり

とてもありがたいに違いありませんが・・・

それは 「 よかったぁ  」 と 思っていただいた後の事

まずは 本堂にお座りいただいて お茶でも飲んで お話をして 

ご法話をよぉ~~く身と心でお聴きいただいて 

「 させていただく 」 そんな気持ちになられた時に 

是非たくさん どうぞお願いいたします^^ 




放っておくと この私というのは コリコリに自分の思い込みに凝り固まるもの

いつの間にか 「 してあげる 」 と思い  顔は上を向いていくのであります

もうじき 春のお彼岸で 久しぶりのご法座が勤まります

どうぞ お寺にコリコリをほぐしにお参りくださいませ

楽しみに お待ちいたします


       


         【 春 彼 岸 会 法 要 】

      
          3 月 19 日  ( 土 )   13 時 30 分 ~  


              講師    西法寺住職   西 村 信 也






                                               なもあみだぶつ
by shinwoyorokobu73 | 2016-03-08 14:38 | 思いがけず | Comments(0)
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