『 許す 』 

風邪が冷たいです

今日は冬の始まりらしい天気になっていますね




乾燥した空気のせいだけではなくて

喉が痛いです

週末は子供たちに大声を出し過ぎてしまうので・・・

静かな週末のひと時が欲しいものです





今日のご法事には おじいちゃまがお亡くなりになるのと

入れ違いのように誕生した男の子が

だいぶ大きくなってお参りしました

おじいちゃまにはこの世で遇うことは無かったけれど

彼はその名前の一字をいただいた名前を付けていただきました

初めてのご法事の時 皆の悲しみの中に小さいけれど暖かい光のような存在で

本堂の隅にスヤスヤと眠っていましたが

今日は成長して賢そうな顔で 「 こんにちは 」 とご挨拶してくれました

今では小さな妹ちゃんの頼もしいお兄ちゃん



自分の子供は 「早く大きくなあれ~」 と成長を感じる暇もなく育てていますが

よそのお子さんを見ると 「なんと月日の過ぎるのは早いものか」 としみじみと感じます




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最近 買い物に行った時などに

お寺の奥さんというためなのか ちょくちょく思いがけないことを言われることが増えました




先日は 「 浄土真宗では 『許す』 ことをどう言う風に受け止めているんですか? 」

と訊かれました

初めてそんなことを訊かれました

ちょっと、いや、かなり焦りました

だって、一番私達お念仏する人間に遠い言葉じゃありません?






「 わたしは許すということをしたことは・・・ないと思います

  それ程のことが起こった時に許すことも出来るかどうか・・・ 」 

と応えると彼女は目をまん丸くして

次に 「 親鸞さんもそうなの? 」 と 今度はちょっと細くした目で彼女は私を上の方から見てきました




私は

「 許すって人の事をおっしゃっているんでしょう? 

  私は今の所人様を許さないといけない程のことに出会ったことが無いのかもしれませんが

  親鸞さまのことで言わせていただくと 

  許すという立場で生きてはいらっしゃいませんよ

  凡夫だと言い切って生きられましたから

  『 凡夫 』 というのは妬み嫉み

  自分の期待どおりにいかないと 『 ああくそ ちくしょう』 ばっかりです

  問題にするのはこの自分

  相手じゃありません

  さっき私も 「 今頃まだ蚊がいる!」 と叩いてしまいましたよ

  たくさんいろんな命を殺して生きとりますよ~恐ろしいほどいろんな命を 

  殺して生きていますもの  そして・・・・・・・・ 」




そこまで私が言うと その方は

「 そんなふざけた話じゃなくて! 」

と自分の大事に育てた花を鉢ごと不届きな奴に盗まれたことを例えに出して

「現実の話をしてるんです」 と

そんな泥棒も『 許す 』 ということがいかに大事かということを切々と話してくださいました

そうすることが世の中の平和を招くのだと・・・

【それで、本当にあなたの心の中は平和になられましたか?】

そんな私の心の声が聞こえたのか 

「 そう思った方が心が楽になるでしょう? 」

最後に彼女はそう付け加えて 目をそらせて笑ってみせました






私もふざけたつもりは無かったんです

真面目に言ったつもりだったのです

「 そう思った方が楽になる 」 ということも 私はそう思えない事ばかりです

許さないといけない程の事が起こったら きっと まず怒ります

そうして 「 許せない 」 私を知らせていただいていくのだと思います

それが浄土真宗のご教化です

さまざまな権化の方々に教えられていく人生です







私やったら 

「 せっかく大切に育てて綺麗に咲いたばっかりやったのに~

  ああ! くやしい! 誰が盗って行ったんやろ~! 」 

と住職にだけは 言うなあ きっと・・・

坊守さんだから他人には言わないでも こっそり思うなぁ・・・ きっと

許す とか 思わんなぁ・・・ きっと     なんまんだぶ

許したような顔は・・・ するかもなぁ

これがあってもいいんだなぁ この棘があってもいいんだなぁ・・・

私たちは この自分の棘を確認して ぬ~~くい気持ちにさせてもらいます

阿弥陀様はそんな私をなぜか 必ず救ってくださると・・・  







阿弥陀様は何が何でも正解と優等生になることを求められないから

ほんとうに恥ずかしいまんま生きていけています

こんな私でも






今日もさせていただくばかりです

せめてこのくらいは という程度のことを

許さなくてもトゲトゲの心のまんま柔らかにいさせていただいて

ほんとうに なもあみだぶつ





よく行くお店で

思いがけない事を訊いていただいたおかげで

こんな私が如来さまの掌の上に生きていることを感じられて

あらためて勿体無く思えたのです





                                               

                                                なもあみだぶつ













  
by shinwoyorokobu73 | 2015-12-05 17:23 | こんなこと | Comments(0)
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