みんなそうだから

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裏山にケヤキやクヌギや藪椿の大木に囲まれて

大きな大きな桜の老木がひっそりと立っている。





いつも、彼女の盛りはほかの桜たちの美しさと勢いにかき消されるように 

ひっそりと終わっていて

毎年その散り際の桜吹雪で 「 ふっ 」 と顔を上げる時に

また今年も花の盛りを見逃したことを知る。






きのう、佐賀から久しぶりの電話があった。



つらつらと要件を話して

「 あんたには知らせた方がよかと思って・・・・・・・・・・・・・ 」


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「 S美さんが亡くなったよ。 何があったんやろうね。」





お寺だから日常誰かが亡くなることには驚かない。

だけど、彼女の訃報には絶句してしまった。




彼女は私より一回り以上年は上だったと思う。

がんばる人だった。

ずっとがんばっていた人だった。



ご主人が亡くなった時、

暗くなっても遅くまで話を聴きつづけた。

ご主人の月忌参りには私がお参りに伺った。

何日も何日も話を聴いた。

生まれや育ちから結婚式の時のエピソード、ご主人の最後の時のことまで。





あれは、彼女が今の私くらいの年のことだったんだ・・・・・・・・





お嬢ちゃんはもう結婚されただろうか。

息子さんたちはもう家族を持たれたかしら。

飼っていた柴犬の弥七ももういないかな。

あれから20年だものね。






生きていくことは大変だ。

年をとっていくことも寂しく思うことが多くなる。と人生の先輩たちは言う。






S美さん、疲れたの? 寂しかった?






手紙を書けばよかった。
電話すればよかった。







わたしもいつか往くからね。
わたしはゆっくり往くからね。






「 奈々美さんはゆっくりきんしゃい。(ゆっくりおいで) 」

そう、くしゃっと笑うあなたの顔が目に浮かぶよ。




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毎月たくさんお手紙をいただくようになりました。




同じ時を生きてるんですから

苦しい時は苦しいと、

さみしい時はさみしいと、




手紙を書いてくださいね。





来れる方はお寺に来て、

一服してくださいね。






たくさんの人がさみしかったり、苦しかったりして

その中を生きています。






みんなそうだから

一人だけだと思わないで。







ゆっくりと深呼吸して

愚痴を言ってください。

できれば涙を出してすっきりしてください。






だいじょうぶ。

だいじょうぶ。






みんなそうです。






どうか、どうか




                                         なもあみだぶつ















































  
by shinwoyorokobu73 | 2014-04-13 08:03 | | Comments(2)
Commented by at 2014-04-16 19:56 x
泣きました。本当に生きてゆくのってしんどい道です。皆々しんどくて、寂しくて、それでも人生を全うしていくのですね。肩寄せ合って進んで行けるといいのにね。
Commented by shinwoyorokobu73 at 2014-04-17 04:55
ゆ、さん
この日のこのブログに涙された方は多くて・・・・・
メールやらお手紙やらいただいてます。

肩寄せ合っていきましょうよ!

やっぱり、みんなそうだから。




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