お坊さん職業を語る。

住職が区内のすすき野中学校にお招きいただいて

中学生にお話をしてきました。



最近は、子供たちが社会に目を向けて

リアルにかかわっていけるような力を育てるためでしょうか、

いろいろな職業の方から話を聞くという時間がとられています。


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日頃から人と話をすることが仕事の住職ですから話はいくらでもできますが、

相手は中学生と学校の先生。

ちょっとワクワクな感じです。



「 ねえねえ、何の話をするの? あんまり詳しく私の悪口言わないでね、

  近くのご門徒の子供さんもいるんだから。 ばらさないでね! 」



「 わざわざ中学生にお前の話をするか! 」


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そんなこんなでどんな話をしたんだか・・・・・と思っていましたが

 「 普段から話慣れていらっしゃるからご住職の話が一番おもしろかったです。」

と言っていただき ホッ。

私も住職の話の一番のファンですから、そりゃおもしろかったでしょうとも、 と思いますが。



「 どんな話をしたの? 」



「 お坊さんはどんな仕事ですか? って言うから

  

  『 みなさんは自分がどこか、例えば渋谷まで行こうか と地図を開いた時まず何を探しますか? 

    
    そう、 まず自分の位置を探すねえ。 

    
    私の仕事はその『自分』、『私』というものを見つける手伝いをする仕事です。 』


  ってとこから始めたさ。 」








 

中学生たちも彼らなりの興味を持って聞いてくれたことだろうと思います。



お坊さんの話と言うのは耳に難しいことはあまりないと思います。

学校で習うことのように答えが直ぐに出るようなものでもなかったりすると思います。

でも、普通の大人の物差しでない物の見方で話をします。


    

    住職  『  中学校に入って君たちは算数から数学になったよね。

            この数学の定義は何かと言うと、

            自明の理による推論なんだ。


            実は仏教もこの自明の理による推論なんだよ。




            例えば、宇宙でこのチョークにこっちから力を加えたらどうなる?

             ( 住職、チョークを右手にかかげて歩き出す。 )


            さあ! 早く答えてくれないと、このチョークは教室からでちゃうよ~~!  』



      生徒  『 反対から同じ力を加える! 』


      住職  『 あたり!  そうだね、反対から同じ力を加えないと永遠に止まらない。

             このことが誰もが納得する自然の法則、つまり自明の理ということね。 



             そこで、 仏教が問題にするのは『私』って

                   『私』とは何か?

                   『私』ってものは常に変化するよね。



                   何で変化するのか?

                   それは 『 空(くう) 』 だから。


                   これは数学でいうと 『 0 (ゼロ) 』 ということなんだ。

                   これは何にでもなれるということでもあるんだよ。


                   
                   この『私』は何によって変化していくかというと、

                   それは、『私』の行いによるんだ。



                   例えば、私が『 オオカミが来たぞ~~!』 と来てもいないのに言うでしょう?

                   すると、最初のうちは人は信じて騙されるけれども、

                   何度も言っていると私の言うことは嘘だから信じてもらえなくなって

                   終いには本当のことを言っても信じてもらえなくなるでしょう?


                   
                   っていうことはなりたいものになるには、

                   それに相応の行いをすることが必要になってくるね。

                   正しい行い。




                   でも、やっちゃった、という時にはどうしたらいいのか、

                   仏教では悪業っていうんだけれどもね、
  
                   さっき言ったチョークの反対側から同じ力を加えると同じことで、

                   それは、布施、分け与えるということをしていけばいい。


       
                   
                   実はこれも自明の理による推測でね、

                   私たち『人間』の直接の祖先になる種族はほかの種族が滅びていく中

                   こうやって命をつないでくださった。


         
                   

                   彼らはなぜ滅びることなく生き残れたのかと言うと

                   全く知らない人にも争うことなく自分の財産を分け与えて、

                   共に生きることを選択して生き延びた種族だったんだよ。



                   だから、君たちも人を蹴落とすのではなくて

                   助けて生きていってください。




                   一見損するように思うかもしれませんが、

                   助け合っていくこと、それが一番です。




         ・・・・・・・・・・・・・・・・50分つづく・・・・・・・・・・・・・・・            』





もっと生徒とのやり取りをしながらだったようですが、

私が聞いたところをざっくりと書いてみました。



                   


うちの住職はようしゃべります。

特に仏教のことなら止まりません。

生活の中仏教がに沁みこんでいて、
気づくことだらけで悲喜こもごも楽しそうです。

見合いして、2回目に会ったときは午前中から昼ごはん夜ご飯挟んで8時間しゃべり続けました。



あの時は 「 ようしゃべる人だ~~ 」 とびっくりしましたが、

彼のこの職業選択に間違いはなかったと思いますね。




住職は今回のすすき野中学校の 「 職業講話 」 に、

元オリンピック選手、たまプラーザの人気店のオーナーパティシエ、

NHKの朝ドラ 「 あまちゃん 」 の演出家、カメラマン、

獣医さん、ピアニスト、などそうそうたる方々に交えていただいて好きな話をさせてもらいました。

ありがとうございました。

次はあざみ野中学校でお話しさせていただきます。

ご縁の方よろしくおねがいいたします。






職業で思い出したのですが今年の元旦会に髪の毛に寝癖のある青年がお参りくださいました。
(午前中寝ていたんでしょう^^)

ご縁が出来てから毎年お参りくださいます。



彼は小さいころから車が大好き。

いつも車にのったり触ったりしていたと聞きました。



現在名古屋に住んで好きだった車のテストドライバーになっています。

「 だれも乗ったことがない車に乗って道路を走るのってうれしいでしょ?」

というと

「 はい、うれしいですね。」

「 好きなことを職業にできて あなた幸せね。」

というと、ちょっとびっくりしたように、

「 そうですね。」 と顔をあげました。




一生懸命仕事に打ち込む人の顔はいい顔してるな、と思ったのでした。


                                             

                                              なもあみだぶつ











            
            

            
by shinwoyorokobu73 | 2014-01-30 18:25 | こんなこと | Comments(4)
Commented by enjoy-wales at 2014-01-31 20:15
おはようございます♪
先日は嬉しいコメントをありがとうございました。
とても良いことを言われているなぁと思いながら読んでいる内に、時間切れです。涙
またあとでゆっくり読ませていただきます。いつも良いお話をありがとうございます!ではでは、後ほど。
Commented by shinwoyorokobu73 at 2014-01-31 21:08
enjoy-walesさん、
私こそイギリスのアップサイクリングの感性と
あなたのセンスがツボです。

私の芸術作品もいつかupできるように
ちくちくとがんばりますね。

日常を楽しくしてくださってありがとう!^^
Commented at 2014-02-09 22:15
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by shinwoyorokobu73 at 2014-02-10 12:50
湯呑み、たのしみです。

私は待つのも好きです。
 『これ!』 と言うものが生まれる時まで待たせていただきます。
ちなみに、この湯呑みは 〈わたくし用〉 です♡

うちの人は実際に見たもの使ったものじゃないと大切にしないので、
わたしがお先に使ってみせてから、です。
( ちなみに主人の好みは小石原焼です。 ) 
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