ぼちぼちと日常が戻ってきました。
今日から1週間本願寺では御正忌報恩講がお勤まりです。 親鸞聖人の751回忌のご法要。 底冷えのこの時期、 浄土真宗にご縁の者にとっては毎年しみじみと感じられるご法要です。 昨日から長女は学校が始まりお弁当の日々開始です。 緊張からか朝3時半に目が覚めて、 「 もう一回寝よ。 」 と布団をかぶるも 「 寝過ごしたら・・・ 」 と思うと眠れず 「 えい!! 」 と心で気合を入れて起きだしました。 冬の朝のこの葛藤の辛いこと・・・ 隣に寝ていた信ちゃんもこの早起きには目も覚まさず、脱出成功。^^)v ぶるっとしながらストーブに火をつけ、やかんをかけます。 テーブルに目をやると青い表紙の文庫本が、 きょうかの読書感想文の課題本でしょう。 やかんに湯が沸くまで、と手にとると キツネがいうのです。 「 肝心なことは目では見えない。 」 「 誰も自分がいる場所に満足できないのさ。 」 と転轍手は言った。 この眠る王子さまがぼくの心をこんなに揺すぶるのは、 彼が一本の花に忠実だからだ。 「 星の王子さまか 」 と思いながら暇つぶしのようにページをめくったのに あれ? こんなドキドキさせる本だったっけ? いろんな私の現実と重なって見えて昔パラッと読んだ時とはまったく違う本のようです。 「 お母さ~ん! ホンカクテキ(本格的)ってなに? 」 「 『 キズナ(絆) 』 ってなに? 」 「 なんで毎朝仏様にお参りするの?」 「 なんで人から頂いた物をいつも仏様にお供えしないといけないの? 」 日常の中は目には見えない肝心なものであふれている。 肝心なことは、自分で問いの答えを発見しないといけない気がする。 「なに?」 やら 「なんで?」がとめどなく湧いてくるトモちゃんのお蔭で ここの所いっぱい考えさせられている。 人知れず、自分の持ち場を大切に耕し続けている人を知った時、 ( お父さんはお父さんの、お母さんはお母さんの、おじいちゃんはおじいちゃんの、 おばあちゃんはおばあちゃんの、娘は娘の、お坊さんはお坊さんの、おまわりさんはおまわりさんの、 お魚屋さんはお魚屋さんの・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ) 昔、ひとりで寺で暮らした母方の祖父が、 ピチッとアイロンかけをしてハンカチを重ねてクッキーの缶にきれいにしまっているのを見た時や、 お参りに行く前は必ず歯を磨き口をすすいでいたことを思い出すとき、 ( 「汚い口からお経を唱えたくない」 と言ったような記憶がある。) お斎のお手伝いに来ていたおばさんが、 若いころから砥いでは使ってきたマイ包丁を持ってきた その包丁がめちゃくちゃ小さくなっているのを見た時、 お手伝いのおばさんが 「残ったご飯粒をいただいていいですか?」と言うので 何に使うのか聞くと 「 シーツに糊をかける糊にするんです 」 と言うのを聞いたとき、 グラッサの利休梅がいっぱいに花をつける時、 お隣のSさん家の窓がいつもピカピカでサッシじゃないところとか、 自分だけのバラの花を心に持って大切にしている人には心揺さぶられてグッとくる。 私のバラの花は。 しゅんしゅんと沸くお湯の音の隣で、 昨日は満足のひと時を過ごしました。 『 星の王子さま 』 っていい本だったんですね。 今さらですけど。 じっくりと日常を思い返す時間ていいもんです。 なもあみだぶつ
by shinwoyorokobu73
| 2014-01-09 12:00
| 子供
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