桜の花の咲くころに・・・

木枯らしが身に沁みる季節になりました。
報恩講も終り、少しずつ年の終りの仕事に手をつけねば と思います。


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納骨の日、外は雨。
「お骨は晴れた日に納めるとして、きょうはお寺でお預かりいたしましょう。」と住職。
「そうですか、それでは明日は晴れるようですから明日また参ります。」

先日のご法事でのこと。

5年間ご自分の元に置いておかれた大切なお骨。
西法寺がお預かりできるようになるまで待っていてくださいました。


親族のみなさまも安心のご様子。
席を移してお食事へ向かわれました。
最後にご主人と奥様、「 今日はありがとうございました。」 とご主人が頭を下げられました。

と、 奥様の顔はくしゃくしゃっと歪みました。

「 (この子のこと) 宜しくおねがいし・・・・・・・・・・ 」

最後の方は言葉になりません。



いつも欠かさず法話会にはお見えになり、
一緒に 「 南無阿弥陀仏 」 とお参りしてきました。
浄土にうまれるんだな、と聴いてはきたけれど、 

母にとっては白い骨になっても大切な大切な我が子。

「 この子が寂しくなかろうか。 寒くはなかろうか。 」 その涙だと痛いほどわかります。



ご主人、奥様それぞれと目で確認し合い

「 間違いなく、確かにお預かりいたします。」

頭を下げて、顔を上げることができませんでした。



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次の日、快晴です。

「 しばらくお骨はお寺で預かりますと言うたらどうか。」 住職が言います。

そう、このきれいな紅葉の下の納骨壇 「きれい」と普通なら喜ばれるけれど、
母の目から見ると、「 もうすぐ寒くなるから・・・この子は・・・ 」 と見えるでしょう。



「 住職がね、お骨はしばらく本堂の阿弥陀様のお側にお預かりしましょうかって。 」
  
そうお二人に話すと、パッとお二人ともお顔が明るくなられました。



「 この紅葉の裏手に見えるあの黒い木は山桜なんですよ。
  あの花が咲くころ、暖かくなってから納骨しましょうか。   」


また一緒に、今度は笑いながらぽろりと目から水が出てきました。



浄土に生まれることは踊りあがって慶ぶべきことなのでしょうけれども、
浄土にお生まれになった方のことは慶んで良いことなんでしょうけれども、
一緒に目から水が出てしまいます。

こんなのが私。


何かで読みましたが、
自力の強く立派なお方は 「 自分で魂を磨いていく 」 のが人生、と仰っていました。

でも、弱く自分で自分を磨くことができない私は、
先輩方が仰っておられるように 「 阿弥陀さまのお育てに遇わせて頂く 」 人生。


この度のご縁でも私が知れました。                      

                                              なもあみだぶつ                    
by shinwoyorokobu73 | 2012-12-03 11:22 | 季節 | Comments(2)
Commented at 2012-12-07 15:19 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by shinwoyorokobu73 at 2012-12-08 07:27
rieさん、りっぱなお家も建てたことだし、
そろそろお仏壇をもとめてはいかがかい?
お供えするお花は仏のお慈悲を、
蝋燭の灯りは仏の智慧を現わされていますよ。
信心は頂くだけや。
感じる人に私たちがなっとるとしたら、
おかげさまやねえ~。
あんたもなるばい、絶対に。
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