訊かれて改めて、

  
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                 きのうは取材を受けた。

                 なんていうと大袈裟か。

      地域情報誌の『タウンニュース』さんから青葉区のお寺めぐりの特集である。



       でも、うちはよくある 「 このお寺は~百年の歴史があり・・・ 」

                 といった寺ではないから、

       「 どう説明する?」と住職と2人でちょっとミーティングをしておく。


      


      訊く人:山口さん  応える人:住職
      
     <どんな活動をしているんですか?>


       ・  ほとんどお寺の活動は 「法事や葬儀」 とお思いだと思いますが、

          (うちは)違います。

          まったく門徒(檀家)がいない状態からスタートしたので、法事や葬儀で

          忙しいということは週末くらい。平日は 多くの時間を訪ねてきた方と話をしています。

          ほぼ毎日どなたかがお見えになるのでよく話をします。



      <どのような話をなさるんですか?>

      
       ・  お見えになる方も様々なので話もいろんな話なんですが、

          最初はご法事の相談で見えたりしていても、私が(住職)しゃべりだすと

          なぜか横道に逸れていってご本人もこんなこと話すつもりはなかったのに、

          ということにはよくなります。

          お寺を建てる土地を探していた頃に出会った某不動産会社勤務の子は、

          私が焼酎好きなことを知って、祖父が杜氏で造り酒屋なんだと言って
 
          

          焼酎を持ってやってきて自分が半分も飲んで酔っぱらって

          泊って行ったこともありますよ。 


          

          夫婦げんかしながら来た人もいますけど、( 子供がばらしてくれました。)

          奥さんが 「 はっきり言えって言うからはっきり言ったら凹んでんですよ!」

          なんて仰るから 「 男って言うのは弱いんです。はっきり言うのは良いけど

          優しく言わないと凹むようになっとるんです。

          比叡山も女人禁制なのは、男の方が弱いから強い女の人から

          この繊細で弱い心の男を守るためにそうなっとるんです。」

          「 ええ~~!ホントですかあ~~?またまたあ。」 なんてねえ。


          
          

          それとかもっと深刻な方もいらっしゃって、身内を悲しい亡くし方をなさった人などは

          ご飯も喉を通らない。  だから最初はお昼ご飯を一緒に食べて帰ってもらったり、

          心を回復されるまでゆっくりゆっくりお付き合いさせてもらっています。 

          もう何年もゆっくり付き合っています。



       
       < え?お寺にそんな感じで来ても良いんですか?>


        ・ そんな感じと言うと? お寺の人間とお話をしにということ?


       < そうです。 お金、料金とかはとらないんですか?
          だってそれってカウンセリングみたいなものですよね。>



        ・ そういうことでお金をいただいたりはしません。 仏教はお釈迦様以来の人間研究。

          お経の中に書いてある、その心を伝えることが私たちの仕事で

          それで安心を得ていただけたらうれしい。

          うちのお寺はまだ入れ物(本堂の荘厳)が未完成なのでお金はあったら助かりますけどね。

          でも、私も嫁の坊守も人としゃべりだしたら寺の中でも外でも止まらなくなるくらい

          人と話すのは苦にならない。 おもしろいですから。

          それに、よかったなあと思う方の中にはご仏前を包んで下さる方もいらっしゃるからね。

          昔の方はお米を持ってきて下さってたんですよ。 仏様へお供えするお佛飯にと。




       < なんだか私の今までのお寺のイメージと全く違うんですけど・・・・・>





             ~~~~~  その後1時間ほどつづく  ~~~~




    
                    ここからは私

   流れのままに、時には沈みながらいつの間にか浮き上がり、溺れそうになると助けが現れたり、

              へんてこりんな出会いから10年の付き合いになったり、

          自分がなんの助けにもなれなくて悔しい思いをしたこともあったけれど、

                  なぜかまだお付き合いしていたり。




      話をしていると、その時その時その方その方との出会いや笑い、涙が思い出されて

                      なんだか感慨深い。




           
     住職が言っていた 「 仏教は心理学であり、人類学であり、自然科学でもあるんだよ。

                   亡くなった方の為にあるんじゃないんです。

                   私が今を生きる力になるんです。」

                   


                      改めて、うれしいなあと思う。



                     
                          なもあみだぶつ

           

             

          
















        


















   
       


 


         










   
by shinwoyorokobu73 | 2012-10-19 23:53 | 行事 | Comments(0)
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