端には端の色があり

枯れ葉が音を立てて舞う季節になりました

しばらく書きませんでしたので 

だんだんとパソコンに向かうハードルが高くなっておりました。

ご無沙汰いたしました。

お訪ねくださっているあなた様はいかがお過ごしですか?



急に寒さが増して昨日は雨でもあり『 お磨き 』は風邪をひいて参加できない方が続出でした。

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ひょっこりと初めて手伝いに来てくださったOさんは

日頃は町内の役やらゴルフやらテニスやら大忙しだそうですが

「 久しぶりに住職の顔が見たくなって 」と笑いながらご参加。

まぁ!坊守の顔ではないのね! ざんねん・・・


TさんKさんUさんHさん、それにIさん

お蔭さまで お仏具が今年もピカピカになりました。

本当にお寒い中をありがとうございました。






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寒いけれども 秋晴れの日は

お散歩の途中にふらりとお寺の境内地に迷い込む方がいらっしゃいます。

今日もお嬢ちゃんと坊ちゃんをお連れのお父さんが入ってこられ

犬が吠えますので私が外に出て「 こんにちは!お参りですか? 」と

声をおかけすると ちょっと驚いて

「 掲示板があったのでお寺なんだ、と思って入ってきました 」と仰います。

      私 「 そうなんですか 」

    訪問者 「 お寺ってどこですか? 」

      私   ( ガクッ )
        
        「 ここがお寺なんですよ 」

    訪問者 「 へえ、ここがお寺なんですか 」

   お嬢ちゃん「 お父さん、これがお寺なの? 」

      私 「 ごめんね。大きなお屋根の大きな石の門があるのがお寺だと思ったよねぇ。

          でもね、ここもお寺なんだよ。

          形はお嬢ちゃんの思ったお寺と違ったねぇ

          お寺は『なもあみだぶつ』って仏さまの心を私の心で聴いていく所なのよ。

          安心させていただく所なの。 

          今日はお父さんとお散歩できてよかったねぇ

          ようこそお出でくださいました。 」




小学生のお嬢ちゃんはキョトンとしておられましたが、

毎年よくこんなやり取りがあるのですよ。

いいんです。彼女はわからなくても。

私が私に答えたんですから。

お寺というと大きな伽藍を思い浮かべてお見えのようですからね

ご期待とは違ってごめんなさいね、と思いつつ^^




最近『 わろてんか 』で主人公の若いご夫婦が寄席を手に入れられましたが、

あまり流行らない所で目立たない寄席のことを『 端席(はせき) 』と

呼ぶという事を知りました。

「 ここも端席のようなお寺よね 」と住職と笑います。




一昨日は伝統派落語家代表の文鳥師匠が仰いました。

「 大きな寄席も小さな寄席もお客さんにとって大きさは関係ない。

  笑いに垣根は無いんや。 そやけど、

  そこにはそこの色があるんや。何を大切にするか見つけることが大切。

  何を届けたいのか、あんたたちの色はどんな色や。 」





ああ、そうだなぁ

そう思いながらテレビを見つめました。

「 ここはお寺ですか? 」と尋ねていただく度に

自分の腹の据わり具合を量られているような気持ちになりました。

その度ごとにじっくり思い巡らす機会をいただいてきました。





また、テレビの文鳥師匠のような

たいへん有り難い先生方がこの小さな庵のようなお寺に

はるばる足をお運びくださってご法話をくださいます。

そして中には「 大変 有り難いご縁を戴きました 」と

深々と頭までお下げくださることがございます。

そうして、その先生方が頭を下げてまで有り難いと受け止めていらっしゃることを

この私は常の事と受け止めていたことに おろおろと姿勢を正すのです。

『 人 』に様まで付けて呼んだ昔の方は偉いですねぇ

多くの有縁の皆さまに気が付かせていただくばっかりです。





また、この度のお磨きではOさんにも、Uさんにも、

「 多分 今日はこんな冷たい雨だからお手伝いには来ていただけないだろうね 」

と諦めていた坊守のこの曇り眼を覚まさせていただきました。
奥さまの看病も大変でしょうに笑顔で ようこそ、ようこそ ありがとうございました。



Iさんは妊婦さんなのに知らなくて、ご無理はなかったでしょうかねぇ ありがとうございま
した。


Kさんはお磨き後一番乗りのお寺でのご法事ですよ。
ご親戚の皆さんに「 私が右のお輪灯を磨いたんだよ 」と自慢しましょうか。


Uさん雨の中、バスに揺られて初参加! 本当に助かりました。ありがとうございました。


Tさん、雨の中を駐車場の枯れ葉掃きまでやっていただいて いつもありがとうございます。
風邪ひかれませんように。



脚が調子悪くなられてお磨きに参加できなくなられたHさんご主人さま、
輪灯磨きのスペシャリストがいらっしゃらなくて今回は寂しかったですが、皆でがんばりましたよ!






寒い冬がやってきますねぇ。

不思議なことに、累々と繋がれて来た法に触れますと私の身の内が温められてゆきます。

ぼんやりと曇ったような雑事と見えた事柄が、光り輝いて見えてまいります。

今年の西法寺の『 報恩講 』は12月2日(土)です。

どうぞ、ご一緒下さいませ。




     
                                   なもあみだぶつ













# by shinwoyorokobu73 | 2017-11-20 06:17 | 行事 | Comments(0)

阿弥陀経のおはなし

本日、雨です。

『 西法寺便り 』でご案内しておりました 『 阿弥陀経のおはなし 』 

台風による大荒れが予想されますので迷いましたが、

お見えになってくださる方からご連絡もいただいておりますので 

こじんまりと行うことにいたします。

どうぞ、皆さまくれぐれもご無理のない範囲で

足元にお気をつけてお越し下さいませ。

お待ち申し上げます。

( ウインドウズ10に代えてから写真のアップが上手く出来ません・・・

  もう少し勉強します )

                                                          


                                                       なもあみだぶつ










# by shinwoyorokobu73 | 2017-10-29 09:58 | 行事 | Comments(0)

お彼岸も過ぎ

お彼岸が過ぎて

お彼岸法要の皆さんのご様子をupしようと思っては

パソコンの前に座り



金木犀の薫りを今年初めてクンクンと鼻にした日に

みなさんにお知らせしたくて

パソコンの前に座り




娘の学園祭で 

昔から字を書かせたら踊っているような字しか書けなかった子が

袴にたすき掛けで 書道のパフォーマンスをしたと喜んでは

パソコンの前に座り




結局書き上げきれずにボツばかりで

ようやっと 

今日は頭を整理して書けるかと

また、パソコンの前に座ってみています。

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新燃岳では噴煙が上がっているそうですが

ここを訪ねてくださっている皆さんの今日はいかがでしょうか

お寺は昨日から少し葉っぱが落ちてきていますが、

穏やかな空気に包まれて 

まだ青々と葉をつけている大きな木々の中から

夏の鳥たちの声は消えて 秋冬の鳥の声に変わりつつあります。

まだ 夏の名残の蝉たちも時折混じって鳴いていて

ゆっくりと季節が変わっているのを感じます


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お彼岸にはご家族 ご友人同士お揃いで ようこそお参りくださいました

始めてお参りくださったご夫婦には

ご法話をお聴きになったご感想を訊きそびれてしまいましたが

また、どうぞゆっくりお訪ねくださいませ





幼かった男の子たちは年々逞しく成長してやって来てくれます

まだまだ元気はつらつだった方は

また違った方向へ成長してお見えになってくださいます

もちろんその一人は私なのですが

聞いたことがあったことの 聞こえ方が違ってきたり

大切だと思っていたことが 案外大したことではないと思えたり

あんまり良いと思わなかったことが 意外に素晴らしいことだったと気がついたり

変わっていくという事はおもしろいものですね






溢れるほどの情報の中で

お釈迦様の時代から、 

龍樹菩薩様の時代の中国という国を経て

聖徳太子が持ち込まれた時代から

法然上人と親鸞聖人が出遇われた時代の日本を経て

多くのご門徒方を伝わって

今、この私たちがまだ同じ教えに耳を傾けて

道を照らしていただいていることが不思議なようで、

いつの人も 揺れながら生きて往かれたのだと

私ひとりではない事を感じられて

本当に有り難い『 ご縁 』 をいただいていると思います



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秋の夜長 お月様を眺めて

お寺の仕事の合間に

保育園に小学校、子ども達の運動会やら遠足やら学園祭

行事 行事でバタバタ バタバタと過ごして疲れた頭と体を

ちょっとクールダウン


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そうそう!
誕生日もありました





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娘の高校の学園祭にも 今年は行ってみて

下手くそさんだと思っていた 次女の書道パフォーマンスにびっくり仰天し

娘の事を ちょっと見直して

お寺からも見える 彼女の学校の後夜祭の花火を眺めながら

だんだん重ねたご門徒の皆さまとの関わりとご様子や

子ども達の成長に 月日の流れをしみじみと感じた夏の終わりでありました

みなさまも どうぞ穏やかな秋の夜長をお過ごしください


                            

                                    なもあみだぶつ     








# by shinwoyorokobu73 | 2017-10-11 12:40 | 行事 | Comments(0)

「 多くの命をいただきます 」

台風一過の すっかり夏は過ぎ去ったかのような空気です

天気予報士の方が

「 台風が 夏の暑い空気と秋の涼しい空気を混ぜながら

  だんだん秋を連れてくるのです 」

と仰っていました

そうかぁ 今混ぜられてるんだ と空を眺めています


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昨晩『 白貝 』という貝をバター醤油でいただこうと流しに出していました

日曜日に 生活クラブの鮮魚売り場のいつもの皆さんから

「 これはお勧め! 」と太鼓判をいただいていたのですが

2日経ってしまっていたので「大丈夫かな?」

心配しながら水洗いすると、キュッと身を縮めて殻を閉めてしまいました

二日も経ったのに元気に生きていたので

「 うわぁ!まだ生きてた 」と驚いて見ていましたら

「 お母さん 何が生きてたの? 」

シンちゃんが直ぐにやって来て覗き込みました

「 ほんとだ、生きてるね 」


いつもこんな時 どうしよう・・・と一瞬料理をためらいます

だってシンちゃんがその次に思うことは想像がつきますから・・・

火にフライパンをかけて白貝をのせると ジュウッと音がします

殻を必死で閉めている貝を見て

すぐにシンちゃんは「 かわいそうに 」と言いました





でも この日はその後がいつもと違っていて

「 ごめんなさい 」と手を合わせて謝っていました

その後 「 ぼくは がんばるからね 」そう言っていました

「 そうだねぇ 白貝さんを食べるんだから

  おかあさんも 明日も一生懸命がんばらないといけないね 」






あとで住職にこの話をしたら

この夏休みに近隣の(神奈川組[かながわそ]と言います)お寺の若い僧侶の皆さんが

子ども達のためにお寺で研修を開いてくださいました

うちの子ども達は今年は全員参加させていただいたのですが

その時に『 食べられるために生まれて来たのではない他の命をいただいている 』お話しをしてくださったのだと

シンちゃんはその時の話しを憶えていて そう言ったのだろうと話してくれました





よく、子どもが罪悪感を持つからと

「 みんなに食べて欲しくて美味しくなったんだよ 」とか説明してくださる方もいらっしゃいますが

仏さまのお話しを聴いて シンちゃんが思った

「 君の命をいただきます。 だから、ぼくは明日も泣かないでがんばるからね。」

という言葉に 私も食べて生きていることを改めて考えさせられました

いのちを大切に生きるという事はそういうことかもしれません


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山椒の木の皮を一生懸命に食べているマイマイの後ろ姿にも

「 お互い がんばろうね 」と声をかけたくなってしまいます






さて、9月23日(土)はお彼岸の法話会をお勤めいたします

お天気は雨の予報ですが しっとりと本堂でご法話をお聴かせいただくのも有り難いご縁でございましょう

お寺までのお足もとは悪くなると存じますが

どうぞお気を付けくださって 皆さまお参りくださいませ



  

  《 秋 の お 彼 岸 法 話 会 》


   日 時   9 月 23 日 (土)  13時30分から 15時30分頃まで


   講 師    西 法 寺 住 職     西 村 信 也





* 初めてお参りのお方は早めにお見えになり ゆっくりお待ちいただいても結構です

  たのしみにお待ち申し上げます



                                 なもあみだぶつ


   










# by shinwoyorokobu73 | 2017-09-20 16:08 | 子供 | Comments(4)

みんなちがって みんないい

上の子下の子で、20年近く子育てしながらお寺の仕事をしていますから

私はその中で気づかされることが多く生きてきました

逆に言うと、外で仕事をしている皆さんのように

社会の仕組みやその中での人間関係というものを学ぶ機会は少なかったと思います


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子育てをしていると多くの皆さんが経験すると思うのですが

「 みんなが持っているから。 みんながやっているから。 」と言う子供達の言葉に出くわします。

その「 みんな 」に何度心が揺さぶられたことでしょう




「 で、 みんなって誰と誰? 」

「 ○○ちゃんと○○くんと・・・・・・・それから、○○ちゃん・・・・かな?  あれ? 」

「 3人じゃん! 」


子供達は自分の求める物を手に入れるために、 時に上手く言葉を使うのだと何度かの失敗の後に覚ったのでした。

もちろん忘れてしまってますが、遠い昔に私もその手は使ったのだろうと思います。








先日小学校で、 あるお母さんのことを

「 あの人 自分の子供のことで気になることがあると、すぐに直接先生に聞きに行くらしいのよ 」

と話す別のお母さんがいました。

その後の言葉が 「 ふつう行かないよね 」でした






その時の 「 ん? 」という違和感がずっと残っていて考えていました。

この辺りは 比較的新しい町なので 全国にルーツを持つ方々が集まって暮らしています。

狭いと言われる日本でも、暮らしぶりや考え方は驚くほどバラエティーに富んでいます。

中学に進むと いくつかの小学校から来た子達が一緒になります。

サラリーマンの方もいらっしゃれば、

自営業の方もいらっしゃいます。

会社には電車で通う方もいらっしゃれば、乗用車で通う方もいらっしゃいますし、バイクの方もいらっしゃるかもしれません。

偉く成られたら 運転手さん付きの黒い車で送り迎えの方もいらっしゃいます。

その会社だって日本に勤務する前はイギリス、アメリカにいたという方もいらっしゃれば、

大阪から転勤で来たという方もいらっしゃいます。

出産だってドイツでしたわ、という人もいればスウェーデンよ、という人もいます。

中学でうちの子供達が一緒になる隣の小学校は帰国子女も結構いて、

そんなお母さん達は「 ええ!? あなたの小学校って そんな時に先生に意見言う人が一人もいないの? 」と驚かれてしまいます。

こっちの小学校で「 ふつう 」と言われることは、隣の小学校の あるお母さん達から見たら「 変(へん)」なのです。







上のお姉ちゃん達が成長してくれたおかげで

その間にたくさんのお母さん達とご縁を結ばせて頂きました。

その中で、だんだん気がついていったのが みんな違うのだということ。

みんなが一生懸命に自分の子供を育てているということ。

そして、本当は人は言葉で一括りにしたり分けたり出来ないこと。








同じところもあるけれども違う

違うけれども同じところもある








まだ経験の少ない時は、 「 ふつう 」か「 変 」なのか そのどっちつかずの状態は不安になります。

そんな時「 いいね 」ボタンと一緒で 「 ふつう、○○だよね 」 と

自分の立ち位置がいいのか悪いのか、 誰かに確認したくなるのでしょうが

まだまだ、私も そんな仲間の承認欲求になかなか上手い答え方が見つかりません。

そこには信頼さえあれば「何とでも言え」ですが

子供を挟んでたまにしか会わない仲間に対して思ったことを全て言うのは真意が伝わらないこともあり危険です。

子供の友達のお母さん達だし「 ふつう 」の中に入ったら楽なのかしら?

チラッとそんなことを考えるのですが








「 聞きたい 」 「 言いたい 」と思ってそうする人はそうしていいんじゃない?

だってその人は自分の責任でそうするんだもの

そう望んで動いたことからは必ず学ぶことはあるのだもの










ああ、ホントウの自分が顔をもたげる。

「 ふつう 」に縛られるのって窮屈









「 みんなちがって みんないい 」

智慧の光に育てられた金子みすゞさんの

聞き過ぎて耳慣れてしまった言葉だけれども

今日は しみじみ温かい






「 そうですよね 違っていいんですよね 」

そう、 みすゞさんになのか 如来さまになのかわからないけれど訊ねつつ

その言葉をつぶやきながら お念仏することが まだまだこれからもありそうです。



                                                         なもあみだぶつ


                                                         
















# by shinwoyorokobu73 | 2017-09-02 15:52 | 灯りのうちに | Comments(0)